残酷すぎる結末……。血も涙もない予想外の展開と切ないうそ【君が心をくれたから#10】
※このコラムは『君が心をくれたから』10話までのネタバレを含んでいます。
■とうとう訪れた、視覚を失う日
太陽(山田裕貴)は、若干目がキマッちゃってる花火師協会会長のお許しを受け、無事桜祭りで花火を上げられることになりました。雨との約束を果たす瞬間も目前です。
そしてついに訪れた雨(永野芽郁)が視覚を失う桜祭り当日。花火までの間、雨は最後に母に会いに行きます。
触覚を失い、杖がないと歩けない雨の弱々しい姿と、今日にも視覚を失う現実を前に、母はまた「何もできなくてごめん」と泣き崩れます。
そんな母を笑顔で受け止め、「じゃあ今してもらおうかな。笑ってほしい。最後にお母さんの笑っている顔を覚えていたいから」と、明るく切り返す雨。
そして、本当は雨が一番泣きたい立場のはずなのに、雨は自分が祖母にしてもらったのと全く同じように心の扉が開く魔法の呪文を唱え、母からもらったお守りの刺繍のハンカチを手に、泣き崩れる母を元気づけようとするのです。
自己肯定感が低く、いつも支えてもらう側だった雨が、いつしか人を支えるまでになっていたなんて。
■雨から私たちへのメッセージ
司(白洲迅)も言っていましたが、以前は弱々しかった雨。