「させていただきたく存じます」は二重敬語? 【意外と知らない正しい言葉遣い】
◇(1)二重敬語に気を付ける
「させていただきたく存じます」自体は、それぞれ意味が違う表現なので二重敬語にはなりません。
しかし、気を付けたいのは、前の文章の言い回しによっては二重敬語のリスクがある点です。
例えば、「拝見させていただきたく存じます」にすると、「拝見」と「させていただく」の両方が謙譲語になります。
「させていただきたく存じます」自体は問題なくとも、前の言葉との組み合わせ次第では、二重敬語になってしまうため十分注意しましょう。
参考記事はこちら▼
「拝見させていただきます」は二重敬語!正しい使い方をチェック
◇(2)同僚や部下には使わないのがベター
「させていただきたく存じます」は、「私がやりたいです」「させてほしいです」といった表現を、丁寧にした言い回しです。
これを同僚や部下といった、目下の相手に使うと堅苦しい印象になるだけでなく、嫌味っぽくとられてしまうこともあるかもしれません。
そのため、普段敬語で話している相手であっても、基本的に目下の相手には使わない方が無難でしょう。
◇(3)過度に使いすぎない
「させていただきたく存じます」は丁寧ですが、長い言い回しでもあります。