文学作品がクリームソーダに! 「文豪クリームソーダ2024」開催
トッピングの雪の結晶は口に含むと淡く、溶けていく。美しい詩の中に映る哀や喪失を降り積もってゆく雪に重ねあわせる。
◇与謝野晶子『みだれ髪』
<作品の紹介>
与謝野晶子が書いた初の歌集。後に夫となる与謝野鉄幹への強い恋慕の感情をテーマにした、生々しい性愛をイメージさせる歌であり、発表された当時、賛否両論を巻き起こした作品でもある。
<旅する喫茶 tsunekawa氏よりクリームソーダ紹介>
暮れてゆく宵空をイメージしたクリームソーダ。春の空気に漂う感傷的な香りのような、桜とすみれを合わせたソーダ。咲く花は春の夢のように、溶けていく。
◇中島敦『山月記』
<作品の紹介>
隴西の李徴は才能にあふれており、若くして官吏(かんり)の試験に合格し、江南尉という役職を務めていた。しかし自尊心の高い李徴はその役職に甘んじる事を良しとせず、誌家として名を残そうとするが……。
<旅する喫茶 tsunekawa氏よりクリームソーダ紹介>
残月の光が世界を映す深い青と月光のグラデーションのクリームソーダ。レモンのトッピングは月をイメージ。おぼろげな月は様々な想いが混ざりながら、光を失いやがて彼方へ消えてゆく。