全女性の気持ちを代弁してくれた母と、ドライヤーに見えた息子の性格【海のはじまり#5】
※このコラムは『海のはじまり』5話までのネタバレを含んでいます。
■やっぱり毒親だった弥生の母
学生時代の彼女・水季(古川琴音)がひっそりと産んでいた子ども・海(泉谷星奈)の存在が7年越しに発覚し、人生が大きく変化しだした夏(目黒蓮)。
海との距離を縮めていくために、恋人の弥生(有村架純)に髪の結い方を習います。子どものことが全く分からないながらに考えた、できることの一つが「髪を結ぶこと」なのも、生真面目に弥生に結い方を習っているのも夏らしくて和みます。
弥生に子どもができたことを告白した時も、弥生の母は一切弥生に寄り添わず、自分のことばかり心配していましたが、今回の会話から、弥生の母が毒親であることが分かりました。
■毒親ゆえに弥生が優等生になったという皮肉
子どもの頃、母が弥生の髪を結ぶ行為は、弥生にとって「痛くて早くて作業って感じ」だったということから、母にとっては「手間であり、早く終わらせたいもの」だったことが伺えます。
忙しい中で毎日のことであれば、愛があっても手間と感じてしまうのは人間なのであることですが、「弥生が父に頼むと不機嫌になる」ということから、やはり自分の気持ちを優先して周囲をコントロールするタイプなのでしょう。