疲れた心にじんわり刺さる。吉本ばなな『幸せへのセンサー』から学ぶ“幸せの本質”
ではない人の文章も溢れている。心理学の専門家も、言葉のプロだとは限らない。だから、同じようなことが書かれていても、読んだ側の感じ方が違うのかもしれないと思った。
ストレスや心の問題に関することは、あまりに十人十色すぎるしケースバイケースすぎるので、本やSNSで、誰もに向けた内容を作ることは難しい。だから今、世の中には極論が溢れている。会社を辞めてフリーランスになるのも、服を10着にしてフランス人のような生活を送るのも、あまりにも極端すぎるし、それで全員が幸せになるわけではない。
「自分には実践できない」と思ってしまうような極論の押し付けに疲れてしまっている人、ぜひこの本を手にとってほしい。ちなみに、Amazon Audibleでは千葉雄大さんによる朗読も配信されている。
本を手に取る時間がない人は、こちらも試してみてほしい。中性的で優しい声色に、きっと癒やされると思う。
(ミクニシオリ)
かつてない共感。珠玉の言葉でつづられた、17人の女性の「個人的な性の話」