くらし情報『【ファッションの“未来”たちに聞く】誰もが明日着たい服を、今日作れたらいい。デザイナー横澤琴葉--2/2』

2016年6月24日 22:00

【ファッションの“未来”たちに聞く】誰もが明日着たい服を、今日作れたらいい。デザイナー横澤琴葉--2/2

そういうのもあって、働きながら「ここのがっこう」に通いました。ーーそして自分のブランドを立ち上げるわけですが、ほんとにトントン拍子で伊勢丹にラックが並ぶまでになってしまいました。「こんな服じゃ審査もできない」って学生の頃は言われていた私の服が伊勢丹に並ぶなんて、ほんとに大丈夫かなと心配でした。誰か偉い人に怒られちゃうんじゃないかな、とか(笑)。でもふたを開けてみたら、初日に追加注目をいただいて、「ああよかった~!」って。結局3回くらい追加注文をいただきました。今回の伊勢丹での企画には、2つのコレクションを用意しました。デビュー当時からやっているプリーツのコレクションは、一日20着くらい作ることもあります。
実は一着に掛かる時間は30分~1時間くらい。このコレクションには正解がないんです。ここはもうちょっとゆったりさせたいなとか、ここはもっと丸みをつけたいなって、その都度調整しながら自由に作っています。もう一つは、今回のポップアップのテーマである「ユニフォーム」を自分なりに解釈して、働く女性のためのボディスーツを作りました。ジャケットをばさっとはおって、タイトスカートの中にボディスーツを着て出勤する、90年代初頭のワーキングウーマンをイメージしています。

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