ロンドンの美味しいスイーツ事情。ビスポークケーキの生みの親リリー・ジョーンズ【Our Favorite LONDON vol.4】
リリー・ヴァニリのレシピ本。ショップではサイン入りが購入できるーーイギリスのアフタヌーンティーやフランスのパティスリーなど、ヨーロッパにはさまざまなお菓子やお茶の文化が古くからありますが、そこから影響やインスピレーションを受けたことは?ないですね。実際、トラディショナルなものはあまり良く知らないんです。フレンチ、イタリアン、イングリッシュ、アメリカン……それぞれが持つペーストリーの要素を考えた時、ぱっと頭に浮かぶのはモダンなそれなんです。フレンチパティスリーは、最近また面白くなってきていますよね。あと、フランスの伝統的なパティスリーを、日本のシェフ達が受け継いでいるのは興味深いな。ーー現在、チームに何人いるのですか?キッチンに3人、経理をやってくれている女の子が1人。コアのメンバーはこの4人ですね。
これまでずっと少数気鋭でやってきたんですけど、今年に入ってビジネスを拡大していこうと決めたんです。自分が何をどこまでできるのか、見てみたいと思って。と言っても、私のベースにあるのはキッチンに入ってケーキを焼くこと。最近は忙しくてなかなか時間が取れないこともあるんですけど、私はベーカーであって、ビジネスマンではないので!ーー2008年にプロジェクトをスタートさせて、2011年にはショップをオープンしています。