2017年9月17日 19:30
時代のムードとマッチする、ウクライナの“明と暗”【ウクライナファッションウィーク2/2】
今期のウクライナ・ファッション・ウィークには、現地のエディター、バイヤー以外にも、米国バーニーズ・ニューヨーク(BARNEYS NEW YORK)のバイヤーや、『ヴォーグ・イタリア(VOGUE Italy)』、『CR ファッションブック(CR Fashionbook)』のエディターなど各国からのインターナショナルゲストも駆け付けた。初めてキエフに訪れたという彼らに理由を聞くと、筆者を含むプレス関係者は、ジョージア出身のデザイナー、デムナ・ヴァザリア(Demna Gvasalia)が手がけるヴェトモン(Vêtements)やロシアのゴーシャ・ロブチンスキー(Gosha Rubchinskiy)のマインドがこれまでになく鮮烈で、気鋭ブランドを求めて今期の参加を決めたと口をそろえる。バイヤーの多くは、デパートメントストアやセレクトショップがどこも似通ったセレクションに陥りがちで、スパイスとなるようなパンチの効いたブランドを加えてショップを盛り上げるためだと教えてくれた。
東欧はロシアを筆頭に高額なブランドが多かったものの、この数年で市場が成長し、コンテンポラリーブランドが一気に増加。