2017年9月17日 19:30
時代のムードとマッチする、ウクライナの“明と暗”【ウクライナファッションウィーク2/2】
ミレニアルズを中心とした若手デザイナーによるブランドが、ウクライナのファッション業界を華やかに彩っている。現地で知り合った『ヴォーグ・ウクライナ(VOGUE Ukraine)』や『エル・ウクライナ(ELLE Ukraine)』に寄稿するジャーナリストによると、ウクライナのファッションの特徴はガーリーな要素の強いフェミニンなスタイルが多いことだそう。伝統的な民族衣装やバレエ大国としての文化的背景が影響しているのかもしれない。その反面、共産圏だった名残も色濃く、暗黒時代に焦点を当てた、両極端なブランドが存在する。明と暗、どちらの側面も、困難な時代を生きる現代人のムードと上手くマッチしているのかもしれない。
ユリア・イエンフィムチュック(YULIA YEFIMTCHUK)
2014年にユニセックスブランドとしてスタートしたユリア・イエンフィムチュックは、先シーズンに引き続きソビエト連邦時代のワークウェアから着想を得た。ユティリティというキーワードを主軸に、オーバーサイズで動きやすく、大きなポケットを施した機能性の高いアイテムが揃う。胸に入れられたロシア語のテキストは日本語で“美学”を意味する。