2017年9月15日 16:00
伝統から進化へ、ラグジュアリーの技術を伝承する「フランス人間国宝展」が開幕
また同展の見どころの一つである空間デザインは部屋ごとに照明、作品のストーリーを演出。「長い時間をかけて歴史が育んだ技術とそれぞれの冒険。そして光の変化によって作品がどう見えるかを見てほしい。表慶館という場所とのコラボレーションとともに、日仏の文化交流という枠を超えて参加することができた」と空間デザインを担当したリナ・ゴットメ(Lina GHOTMEH)氏。
会場は101点の茶碗を宇宙の星のごとく展示した1階のジャン・ジレル(Jean GIREL)の展示に始まり、次の部屋にはイブ・サンローランがメガネを愛用したことでも知られる鼈甲細工作家のクリスティアン・ボネ(Christian BONNET)の、著名人が愛用したメガネの復刻版が展示されている。そしてエルメスの特注品を担当し、エキゾチックレザーや隕石の欠片などその素材の組み合わせが革新的な革細工職人のセルジュ・アモルソ(Serge AMORUSO)のバッグが並ぶ。(ロラン・ダラスプの作品も同じ部屋に展示)
さらにディオールやジバンシーなどのメゾンなどに提供する傘作家ミシェル・ウルトー(Michel HEURTAULT)の傘、プリーツの技術をテキスタイルに折り布作家として注目を集めているピエトロ・セミネリ(Pietro SEMINELLI)