ジャガー・ルクルトのランデヴー・ソナチネ 「Peaceful Nature」シリーズに 新しい 3 つのタイムピースが追加
塗装に取り掛かるには、ラッカーの層を完全に硬化させる必要があります。
最初は目と手だけを頼りに、蒔絵の技法を模して、ゴールドのラッカーをきわめて小さいドット状に 塗布します(蒔絵とは日本の江戸時代に完成された技法です。漆が固まらないうちに金粉、または金 箔を蒔き、グラデーションを作ります)。次に、キャンバスに油絵を描く要領で、しかし非常に小さ なサイズで、一筆ずつ細く筆を動かして微細なイメージを形にします。このプロセスには 35~40時間もの時間がかかるため、忍耐力と高い集中力が求められる作業です。最後の仕上げとして、各イメージの一部を小さな金のパイヨン(金箔)で際立たせるため、慎重に施します。細部に至るまで実 物のように描かれた、見事な躍動感と奥行きが感じられるこれらの細密画は、職人の個性や情熱が吹 き込まれることで、ごくわずかながらそれぞれ違いが生まれます。最後に、半透明のラッカーを何層 にも施し、完成した絵を光沢と耐久性のある塗膜で封じ込めます。
こうして構成されるランデヴー・ソナチネのダイヤルは非対称的ながらも見事なバランスとなり、コレクションのシグネチャーであるフローラル針と数字によって仕上げられています。