2019年5月27日 18:00
美しい水の都、ハンブルクのシンボル「エルプフィルハーモニー」【EDITOR'S BLOG】
のロビーも同居する。
Plaza © Iwan Baan
この日はコンサートを観ることは叶わなかったけれど、プレス向けのガイドツアーへ参加し内部を見学させてもらったので、2ホールある内のメインであるグランドホールについてをミニレポート。(ガイドツアーは一般向けにも実施していてコンサートを観に行かずともホール階を見学することができる)
このコンサートホールの音響設計を任されたのは世界を代表するホールの1つ、サントリーホール(1986年)を手掛けた巨匠、豊田泰久氏。約2,000人を収容するグランドホールの形は、サントリーホールと同じくステージを客席が360度囲むワインヤード(ぶどう畑)型と呼ばれる設計で、その名の通り、全席が段々畑状にステージの方を向いている。アーチ型の天井、壁、通路は不規則な曲線を描き、かなり複雑な形状をしている。内装の表面を覆うのは、約1万枚の石膏の音響パネル。音はパネルから天井の真ん中から吊り下げられた大きな反射板を介して聴衆へ。まるでホール自体が楽器のようにどの席にも音が降り注ぐ仕組みになっているそうだ。
Grand Hall © Michael Zapf
Elbphilharmonie Hamburg / Grand Hall © Michael Zapf
エルプフィルハーモニーのウェブには、豊田泰久氏のこんな言葉が書かれている。