くらし情報『ポーラ美術館で、キュビスムの巨匠 フェルナン・レジェの新収蔵作品を初公開』

ポーラ美術館で、キュビスムの巨匠 フェルナン・レジェの新収蔵作品を初公開

格子状の構図と、色あざやかな色面の配置からは、レジェが「キュビスム」や、モンドリアンらが所属したオランダの抽象芸術グループ「デ・ステイル」が用いた格子状のコンポジション(構図)を意識していたことがうかがえます。
第一次世界大戦後、戦地から帰還したレジェは、1920年に8点の鏡を持つ女性像のシリーズを制作しました。そのうちの5点が本作品と同じく「鏡を持つ女性」と名付けられ、他3点が「化粧をする女性」とされています。鏡をのぞきこみ、美と戯れる女性像のポーズは、西洋絵画の伝統的な主題としてさまざまな意味を込めて描かれてきました。レジェは、1910年代より建築現場や工場で働く労働者など、勇壮な姿に着目してきましたが、1920年に取り組んだ本シリーズを機に、女性像のテーマを開拓していきました。

■フェルナン・レジェ Fernand Léger 1881-1955
ノルマンディー地方の町アルジャンタンに生まれる。パリで建築の製図工として働き、装飾美術学校や画塾に通い絵画を学ぶ。セザンヌのほか、ピカソ、ブラックのキュビスムや未来派の絵画に触発され、単純なフォルムと明快な色彩を追究する。
1911年にキュビスムのグループ「セクシオン・ドール」

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