ミラノにあるフェラガモのフラッグシップ・ブティックがリニューアルオープン
この宮殿はかつて、イタリア統一運動の指導者の一人である愛国者エミリオ・モロジーニの本拠地であり、当時のミラノの活気に満ちた文化や政治の当事者でもありました。ヴァン・ダイセンはオリジナルの建築に最大限の敬意を払いながら、素材、光、リズムを再構築しました。
Courtesy of FERRAGAMO
靴をそろえた大きな部屋は、その歴史との特別な関係を物語るアーチ形の天井と柱を備え、この店舗の概念的な出発点になっています。ここから私たちは時を超え、未来へと飛躍する創造的な旅へと誘われるのです。様々な素材がお互いに作用し、モダンな古典主義を描き出しています。ヴェネツィア風の漆喰の壁や石造りの床、そして天井は、ほのかにクリーム色を帯びた明るく温かみのある色彩で仕上げられています。まだら模様の美しい大理石の板は、創業者サルヴァトーレ・フェラガモのお気に入りの色である赤いものが用意されました。ブロンズのフレームに入った大きな鏡が空間に広がりを生み出しています。
オットマン、アームチェア、テーブル、ショーケースなどの家具は、柔らかく丸みを帯びたエッジが特徴です。
Courtesy of FERRAGAMO
サルヴァトーレ・フェラガモは無限のアイデアを持った発明家であり、造形や素材に対する偉大な実験者でもありました。