エルメの妻バーバラ・リール、ヴィアバス代官山に限定出店
アクセサリーやバッグというのはファッションに比べてけっこう自由な世界で、可能性がたくさんあります。つまり発想に応じていろいろなものをいろいろな方法で作ることができるわけです。
デザイナーとしては、女の子の絵を描いたりするわけですが、その後、ショップの世界観を形作るために、什器のデザインや女の子をモチーフにしたショップディスプレイ用のボードを作ったりしています。
――コレクションの幅が広がりましたね。今シーズンのテーマは?
いくつかあるんですが、ワンちゃんを散歩させるように、ペットを抱っこするようにバッグを持つというのがテーマの一つです。バッグを持つのって、犬を抱っこするような感覚と似ているでしょう?そんな風に、バッグを自分のペットみたいに抱っこして旅行に連れて行くシーンをイメージしています。
――バッグを製作する上でのこだわりは?
作り方というよりも作る場所、つまりフランス国内で作るということにこだわっています。私には、パリでのファッションデザイナーとしての長年の経験があり、様々な技法を知っているつもりですが、やはりフランス国内で作る方がその技法を活かすことができます。
もう一つ、パリやフランスで出合う食べ物からインスピレーションを受けることもありますし、カラーリングやディテールのデザインなどには、建築、コンテンポラリーアートから影響を受けているものもありますね。