ミレニアル世代のSHOOPの見るアフターパンデミック
TOKYO FASHIOIN AWARD 2020を受賞したシュープ(SHOOP)が、Rakuten Fashion Week TOKYOで2021春夏コレクションを発表した。渋谷ヒカリエホールで行われたファッションウィークのトリとなるランウェイでは、ミュージシャン/DJのSeihoと打楽器奏者・シンガーソングライターの角銅真実がショーとシンクロさせたオルタナティブなライブを展開。世界的にその開催形式を模索するコロナ禍の状況下のファッションイベントで、東京のミレニアル世代の表現を印象付けた。
スペインのアートスクールで出合ったミリアン サンス(Miriam S_anz)と大木葉平によってデザインされるユニセックスブランドのSHOOPは、マドリードと東京を拠点に活動。2013年よりコレクションの制作をスタートした。2015年春夏より展示会で作品を発表。ナイキ(NIKE)のサポートを受け、2018年秋冬シーズンにマドリードファッションウィークに参加し、Vogue Talentsで2018年度注目デザイナーに選ばれている。今年6月にはロンドンファッションウィークにおいてデジタル作品でアシックスとのスペシャルプロジェクトを発表している。
ラッパーのDRAKEやOctavian、R&BシンガーのTinasheなどが着用したことで音楽カルチャーとも親和性が高いブランドとして知られている。
パンデミック以降のシーズン全体に流れるディストピアな空気感から着想を得たという今回のコレクションは、フードとオーガンジーのマスクに覆われたテクニカルナイロン素材のミリタリーコートや、フロントのジッパー使いで表情を変化させるパンツなど、ハードな印象をグラデーションのニットやトランスペアレントなアイテムとのスタイリングで全体を和らげている。
冷戦下のボーンレコード(レントゲンレコード)をイメージさせる手形のプリント、防災ずきんからヒントを得たというマスク・トートバッグ、取り外し可能なマスク/ポケット・シャツなど、ファイナルホームの元デザイナー須田伸一とのコラボもコレクションのストーリーを広げさせてくれて面白い。Text by Tatsuya Noda
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