くらし情報『シャネルNo5歴代ミューズから読み解く、理想の女性像【後編】』

シャネルNo5歴代ミューズから読み解く、理想の女性像【後編】

が女優の道を歩むきっかけになった作品とも言われており、真っ赤な衣装を纏った彼女の健康美はまさに2000年代の始まりにふさわしいもの。新しい人生の扉を開こうとする前向きな女性像が数分間の映像に投影されていました。2004年のミューズは、二コール・キッドマン(Nicole Mary Kidman)。『ムーラン ルージュ』の世界観そのままに表現したのは、バズ・ラーマン(Baz Luhrmann)監督。恋を捨て仕事に生きる女性を描いた作品は、自分らしさを模索しながらも輝かしいキャリアを手にしたいと願う女性たちを映し出す鏡のようでした。2009年に発表されたジャン=ピエール・ジュネ(Jean-Pierre Jeunet)監督の作品では、また違った女性像が描かれます。『アメリ』でもタッグを組んだ女優オドレイ・トトゥ(Audrey Tautou)が旅の中で恋する女性を演じたもの。色彩豊かなショートムービーのような作品の中で、1人旅を楽しむ自立した女性が自らの想いに素直に恋愛と向き合う姿は、仕事も恋も楽しみたいという新たな女性像といえるでしょう。
そして2014年の最新作では再びバズ・ラーマン監督が現代を象徴する理想の女性像を描きます。

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