くらし情報『「ガウディとサグラダ・ファミリア展」東京国立近代美術館で、“未完の聖堂”を軸に建築の思想と造形を紹介』

2023年3月10日 10:40

「ガウディとサグラダ・ファミリア展」東京国立近代美術館で、“未完の聖堂”を軸に建築の思想と造形を紹介

本展では、「歴史」「自然」「幾何学」という3つのポイントから、ガウディの発想の源泉をひもといてゆく。

たとえば「歴史」。19世紀後半は、スペインがその文化の源泉としてイスラム建築を再発見した時期にあたる。また、19世紀には、かつてギリシア神殿は極彩色で彩られていたことが明らかにされ、建物の外観を色彩で装飾する考えが西欧に広がっている。こうしたポリクロミー=多彩色の建築を構想したガウディは、初期の「カサ・ビセンス」などにおいて色彩に富んだタイル装飾を試み、のちにタイル破片を用いたモザイク装飾の手法「破砕タイル」で独創性を発揮することになったのだった。

一方、ガウディは自然を自らの師と呼んでおり、徹底した自然観察から造形原理を引き出し、建築の有機的なフォルムへと結実させた。そればかりでなく、自然のなかに潜む幾何学に光をあて、それを建築の造形へと応用する合理的なアプローチも示している。本展では、ガウディの植物スケッチや自然の造形に基づく装飾などを目にすることができる。
総合芸術としてのサグラダ・ファミリア聖堂
また、総合芸術としてのサグラダ・ファミリア聖堂にも着目。ガウディはサグラダ・ファミリア聖堂において、「降誕の正面」

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