「もしも猫展」京都文化博物館で - 猫の“擬人化”に着目、歌川国芳を軸に浮世絵など135件
、歌川国芳による「猫の百面相」という団扇絵が流行。猫を人のように描くのではなく、実在する歌舞伎役者を猫に見立てて描くという趣向は、これまでにない国芳ならではの新機軸となった。会場では、わざわざ団扇の骨から外し今日にまで大事に保管されてきたのであろう《猫の百面相 忠臣蔵》の展示をはじめ、国芳の観察力や機智に富んだ表現力が詰め込まれた「猫の百面相」流行の様相と展開にも光を当てる。
このほか、1841年(天保12)より国芳が擬人化猫作品を集中的に描き始めた頃の作例や、山東京山作・歌川国芳画の合巻『朧月猫の草紙』刊行による「おこまものがたり」の継承と後世への影響などについて紹介する。
展覧会概要
「もしも猫展」
会期:2023年9月23日(土・祝)~11月12日(日)
会場:京都文化博物館 3階・4階展示室
住所:京都府京都市中京区三条高倉
開室時間:10:00~18:00(金曜日は19:30まで)※入室はそれぞれ30分前まで
休館日:月曜日(ただし10月9日(月・祝)は開館)、10月10日(火)
料金:一般 1,600円(1,400円)、大高生 1,000円(800円)、中小生 500円(300円)