映画『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』ジョニー・デップが語る“ジャック・スパロウ”の魅力
また、こういった最先端の映像技術に関してどう思いますか。
シリーズで初めて、若き日のジャック・スパロウが登場していますが、それを見たときは奇妙でシュールな感じがしました。本当に自分なのか?と疑ったほどです。こういったテクノロジーがさらに進んでいくと、映画の世界で何でも可能になると思います。例えば将来的に、亡くなった役者が映像内で蘇り、彼らとの共演が可能になるかもしれないですよね。
新悪役のサラザールとして、ハビエル・バルデムが出演していますね。
ハビエル・バルデムは私の古くからの友なので、彼が参加すると聞かされた時は嬉しく思いました。
彼は、相手にやるべきことは何か?熟考すべきことは何か?を的確に投げかけてくる役者です。
一緒に演技をしていると、同じリングの上で、お互いに技をかけ合っているかのよう。そういう風にハビエルを目の当たりにできたことは素晴らしい経験になりました。
バルデムのサラザールに対するアプローチは威厳がたくさん込められているし、ある種の敬意もたくさん込められている。“コウモリのように地獄からやってきて仕留めてみせる”という執念。サラザールはジャックを殺したいと思っているけど、その一方で、心に傷を負ったヒーローでもあるのです。