くらし情報『「蜷川実花 うつくしい日々」を原美術館で - 父・幸雄の死に向き合う日々を撮影した写真展』

2017年4月16日 18:00

「蜷川実花 うつくしい日々」を原美術館で - 父・幸雄の死に向き合う日々を撮影した写真展

「蜷川実花 うつくしい日々」を原美術館で - 父・幸雄の死に向き合う日々を撮影した写真展

写真展「蜷川実花 うつくしい日々」を品川・原美術館で開催。会期は、2017年5月10日から19日(金)まで。

2016年に父である演出家・蜷川幸雄を亡くした写真家・蜷川実花。10日間限定で開催される本展では、父親の死に向き合う日々を撮影した写真約60点を公開する。

まず作品を見れば、それがよく知られているような蜷川実花のヴィヴィドで刺激的な世界観とは一線を画していることに驚かされるだろう。踏切を走る京王線の電車や道路標識。彼女が捉えるものは日常にありふれたものでありながらも、その作品が持つ生き生きと輝くような美しさに観るものはハッとさせられる。

日差しを受けるピンク色の花々を捉えた画面には、朝特有の青みがかった光がキラキラと溢れる。
新しい1日の訪れを告げる静けさと眩しさに思わず目をつむってしまいそうだ。スポットライトを強く受け舞台から無人の観客席を眺めるような撮られた作品からは、まるで演出家として活躍していた父・幸雄がそこに立っているかのように彼の面影が浮かんでくる。

会場では、生活の中の何でもない一瞬を慈しむ彼女の、あるいは、蜷川幸雄の視線があちこちに顕れている。そして、その視線を通した風景は、どんな絶景を捉えた写真よりも美しく愛しい。

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