展覧会「絹谷幸二 色彩とイメージの旅」が京都で - アフレスコ技法を駆使した鮮やかな代表作が集結
また、興福寺の国宝《無著・世親立像》を描いた《無著・世親》の初公開も、見どころのひとつとなる。
展示構成
展示構成は、絹谷が少年時代から抱き続ける無常観を表現した、初期の“蒼のシリーズ”から始まり、イタリア留学によって色彩が花開いた70年代初頭の作品、安井賞受賞作である《アンセルモ氏の肖像》、絹谷作品の主要テーマである“肖像画”作品まで、年代順に展開される。
さらに、立体や陶芸、ガラス、映像といった幅広い媒体で表現された作品も登場。それらを通して、常に変化したイメージを展開する作家の頭の中をのぞくことを試みる。映像では、三面スクリーンに絹谷作品のモチーフが縦横無尽に駆け巡る壮大なスケールの作品が出品される。
そのほか、故郷である奈良を描いた絵画や、本展のために制作された京都を題材とした新作も初公開。日本とイタリア2つの故郷を持つ絹谷による多彩な表現の数々は、観るものを飽きさせることなく、常に新しい世界を見せてくれるだろう。梅田の「絹谷幸二 天空美術館」にて特別展示を開催
なお、大阪・梅田スカイビル27階にある「絹谷幸二 天空美術館」にて、2017年8月16日(水)から11月27日(月)