アニメ映画『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』シーン追加で"さらにいくつもの"人生描く
音楽は、シンガー・ソング・ライターのコトリンゴが前作に続き担当。主題歌を含む全劇中曲を制作し、新曲も手掛ける予定となっている。
片渕須直監督の想い
監督の片渕須直は、映画『この世界の片隅に』では描ききれなかった魅力的なエピソードが、原作にはまだまだあり、それを描き足すことにより、主人公・すずだけではない、"さらにいくつもの人生"を描き出したいと考えたという。
監督は公開にあたり、「戦争しおってもセミは鳴く。ちょうちょも飛ぶ。そして、人には人生がある。それが戦争中であっても。明るくぼーっとした人のように見えるすずさんが自分以外の「世界の片隅」と巡り合うとき、すずさんの中にはどんな変化が生まれるのでしょうか。
すずさんの中にあったほんとうのものを見つけてください。」とコメントを残している。
ストーリー
ここではひとりぼっち、と思ってた。広島県呉に嫁いだすずは、夫・周作とその家族に囲まれて、新たな生活を始める。昭和19(1944)年、日本が戦争のただ中にあった頃だ。戦況が悪化し、生活は困難を極めるが、すずは工夫を重ね日々の暮らしを紡いでいく。ある日、迷い込んだ遊郭でリンと出会う。境遇は異なるが呉で初めて出会った同世代の女性に心通わせていくすず。