2019年6月20日 06:15
ディースクエアード 2020年春夏メンズコレクション - ファイティングモードに東洋の風が吹く
ボトムスのウエストから、菊の花やサル、タイガーストライプなどの柄を配したボクサーパンツを見せるようにして着用することで、メリハリのある、独自のハイウエストスタイルを提示した。
着物やカンフー練習着を彷彿させるフォルム
モチーフだけでなく、フォルムにも東洋的なエッセンスが投影されている。ダブルのボタンを配し、裾を断ち切りにしたデニムのチャイナシャツや、着物もしくは武道着の合わせを思わせるノースリーブのバイカージャケット、着物のように直線的なパターンのガウンなど。ハトメやファスナーを配したスポーティーなブルーナイロンのジャンプスーツや、プレーンなタンクトップにハーフパンツを合わせたスタイリングは、カンフーの練習着を彷彿させる。
西洋の服作りの文脈に、東洋的なアイディアを反映したこれらのルックは、いずれも絶妙なバランス感でコンテンポラリーなスタイリッシュさを見せており、ディースクエアードの表現手法の幅広さが見て取れる。
黒が際立たせる装飾性
デコラティブなデザインにブラックを取り入れることで、その装飾性を際立たせていた点も印象的。極彩色の花々は、光沢のあるブラックのロングコートやジャケット、パンツに適度に空間をとりながらあしらわれている。