2019年10月12日 10:40
展覧会「西洋近代美術にみる 神話の世界」群馬で、ルノワールが描いた古典的絵画やピカソの版画
展覧会「西洋近代美術にみる 神話の世界 ―生き続ける古典古代―」が、群馬県立近代美術館にて、2020年2月8日(土)から3月22日(日)まで開催される。
ルネサンス以降、宮廷人や君主の宮殿や邸宅を飾る美術の主題として人気を博したギリシャ・ローマ神話。市民階級が主役となる近代においても、各時代に合わせて多彩な作品を生みだす土壌を育み続けてきた。「西洋近代美術にみる 神話の世界 ―生き続ける古典古代―」では、18世紀半ばから20世紀にかけての作家に焦点をあて、ギリシャ・ローマ神話や古典古代を主題とする絵画や彫刻、版画を紹介する。
古代遺跡の発掘が進んだ18世紀において、ヨーロッパ文明のルーツとしての古代ギリシャ・ローマの重要性が再認識される。その後19世紀の美術制度では、神話は歴史・聖書とともにもっとも正統な主題の1つとなる。本展では、日本初公開となるレイトンの《月桂冠を編む》をはじめ、アングルの《ユピテルとテティス》などを展示し、甘美な古典の世界を紹介する。
20世紀に入るとヨーロッパの人びとは、失われた自然への郷愁、そして2つの世界大戦による分断を経験する。
会場ではデュフィの《アンフィトリテ(海の女神)