フェンディ 2021年秋冬ウィメンズコレクション - キム・ジョーンズによる1stシーズン
メゾンと深い関係性のあるミンクのコートは、まるで“しっぽ”のようにフサフサと揺れる、ボリューミーなフリンジを飾って。ベージュやカーキ、キャメルといったオーセンティックな色合いの中で、こっそりとユーモアをプラスした、大人の遊び心を感じさせる。
亡きカール・ラガーフェルドへのオマージュも
また今季は、近年までフェンディのバトンを繋いできた、才能高きデザイナーたちへのオマージュも詰め込まれたようだ。黒のムートンジャケットやストッキングを飾るのは、今は亡きカール・ラガーフェルドが手掛けた「カーリグラフィ」モノグラム。前任のシルヴィア・フェンディによる実用的なシャツジャケットは、温かなシアリングを重ねることでラグジュアリーなピースとして昇華させている。
新たな風が吹き抜ける
一方で、ランジェリー風ニット×マニッシュなジャケットスタイルなど、キムが得意とするストリートなテイストをはじめ、 彼が手がけたクチュールコレクションの繊細なオーガンザ刺しゅうも登場するなど、コレクション全体には確かな新しい風も吹き抜けている。アクセサリーには、クラッチのフレームに「FENDI」モノグラムを斜めにあしらった「フェンディ ファースト」