くらし情報『エキシビション「メンズ リング イヴ・ガストゥ コレクション」六本木で、古代〜現代の貴重な指輪を展示』

2021年12月11日 18:15

エキシビション「メンズ リング イヴ・ガストゥ コレクション」六本木で、古代〜現代の貴重な指輪を展示

身を飾ることは政治的な力と直結していたという点で、指輪は社会的な意味を帯びていたといえる。

近代以降、テーラードスーツが男性のフォーマルウェアを席巻するというように、男性のファッションは画一化の道を歩むこととなるが、そのなかでジュエリーは着用者の個性を発揮する要素として作用するようになる。たとえば、1970年代のアンダーグラウンド・シーンに登場したバイカーやロッカーは、既成の秩序に反旗を翻して結束するとき、そうした共同体の親密性のあらわれとして象徴的に指輪を用いたのだ。

本展で展示される指輪の数々からは、いわば個々の指輪が放つ眩くも微細なきらめきが交わることで、そういった文化の厚みが照り映えのごとく立ち上がる。具体的には、「歴史」「ゴシック」「キリスト教神秘主義」「ヴァニタス(空虚)」の4つの軸を設定するとともに、これらのカテゴリーでは捉え切ることができないコレクションの多様性を示す「幅広いコレクション」を加えた、あわせて5つのテーマのもとでイヴ・ガストゥのメンズ リング コレクションを紹介している。ゴシック・ムーブメントに着想を得た指輪
たとえば「ゴシック」。ロマン主義時代・18世紀末のイギリスでは、古典主義の反動として、芸術面から中世を再発見するゴシック・リヴァイバルの動きが起こり、19世紀を通じてヨーロッパ各地に広がった。

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