【日本沈没 希望のひと 2話】 自分の間違いを見つめるということ・ネタバレあり
しかし半ば強引に提案書を押し付ける様は天海の「目的のためなら何でもする男」というイメージをより強くしたのではないだろうか。
さらに天海は記事にもなった癒着の真犯人に圧をかけ、調査に利用した。
田所博士から「会議で世良教授が提示した海底調査のデータは偽物だ」と聞いていた天海は、会議の議長である常盤(松山ケンイチ)に『正式なデータ』の入手を任せていた。
しかし常盤が持ってきたデータは会議で提示されたものと同じであった。
そこで天海は真犯人の人脈を利用。正式なデータとデータ偽装の痕跡を見つけることに成功した。
その過程で友人でもある常盤から「これ以上俺を巻き込むな。今のお前ちょっとおかしい」という言葉をぶつけられる。
天海がこのまま強引な手段を取り続けると敵が増えるのはもちろん、味方も離れていくのではないか。そんな不安が頭をよぎる。
しかし、天海が強引な手段を取って調査を続けることには理由があった。
関東沈没説では、政府の環境施策が沈没の原因の1つとして挙げられている。
天海はそのことで「自分たちが関東沈没に手を貸したのではないか」という罪の意識を感じていた。
自分たちが蒔いた種なら尚更、自分たちが責任を持って真実を追求しなければならない。