【日本沈没 希望のひと 2話】 自分の間違いを見つめるということ・ネタバレあり
記者の椎名(杏)に記事の出所を調べさせ、彼自身は関東沈没説の真実を調べていく。
『日本沈没』を見て2つの気になること
そんな天海の様子を見ていく中で、気になったことが2つある。
1つ目は、天海が人の言葉より自分の体験に従って行動していることだ。天海は田所博士を信頼している訳ではない。
むしろ付き合いが長く『権威』とまで呼ばれた世良教授の方が、彼にとって『信頼できる人間』であろう。にも関わらず関東沈没説にこだわるのは、彼自身が関東沈没の前触れを体験したからである。
「俺たちが向き合っているのは世良教授でも田所博士でもなくて、もっと大きな問題だ」
この台詞は、天海が関東沈没に直面しかねない官僚・国民の1人として、当事者意識を持って動いていることを示しているのではないだろうか。
2つ目は天海のやり口がかなり強引であるということだ。
天海の強引さは1話から垣間見えていたが、2話では更に顕著になっているように思う。まず謹慎中にも関わらず、東山総理大臣(仲村トオル)に直接会って提案書を渡すという賭けに出る。
結果、提案内容は総理のお眼鏡に叶い、会議のメンバーに残ることができた。つまり賭けは成功したと言える。