2022年6月20日 18:54
父の日に、父親に向けた手紙を駅に出稿したポスターの内容に「涙が止まらん」「いい息子さんだ」
テレビもゲームもないから勉強すると思ったんだろうけど、勉強せずに本ばかり読んでいてごめん。
でも、あの時本を読む習慣ができたから、高崎高校にも入学できたし、今の俺があると思ってる。
感謝してるよ。ありがとう。
でも、群馬を出て新卒で入った上場企業は辞めちゃった。
辞めたことをずっといえなくてごめん。でも親父は知ってたんだよね。
おふくろから「お父さんぜんぶ知ってるよ。
あんたが会社を辞めたことも。起業したことも」と聞いた時は驚いたよ。
親父に謝らなければならないことがもうひとつある。
親父が大動脈解離で倒れたと聞いた時、俺は安心したんだ。
次の日に講演の登壇で、初めて大人数の前で話さなきゃいけなくて緊張しまくりだったけど、そこから逃げる理由ができたと思ったんだ。
本当に情けない息子でごめん。
けっきょく講演に行ったけど、2時間話す予定が30分で話し終えてしまった。何も話すことがない俺は、昨日親父が倒れたこと、親父のことを話したんだ。
そしたら、泣きながら聴いてる人がいたよ。
生存率の低い病から生き残り、15年も生きてくれてありがとう。
親父に上場を口走った日から、俺の意識も変わって会社の状況も一変した。