2022年12月6日 12:15
つまようじに溝がある理由は? 製造会社の説明に「知らなかった!」
しかし、このやり方だと、頭の部分になる切断面が毛羽立ち、めくれ上がってしまう『ささくれ』が生じ、商品が痛むことが多かったといいます。
そこで、工具のグラインダーを高速回転させ、『ささくれ』を削り取ることで断面はきれいにできました。
一方、今度はグラインダーとの間に生じた摩擦熱で切断面が焦げて黒くなり、汚れているように見える問題が発生。
「汚れに見えて売れなくなるかもしれない。この黒い部分をどうにかできないか」と当時のつまようじの製造業者たちが悩んでいたところ、偶然目にした民芸品の『こけし人形』から着想を得ます。
「切断面をこけし人形の『黒い頭』に見立てることはできないだろうか」と考えたのです。
グラインダーに凹凸を付けて、押し当ててみた当時の業者たち。
すると、溝ができ、黒い切断面がこけしの黒髪の頭のように見え、デザインとして成立したといいます。
以降、このデザインが2022年現在でも主流となっているのです。
同社の場合、溝付きの砥石を製造で使用し、写真のように、溝を付けています。
砥石の上を通過することで溝ができています
同社がTwitterで紹介した、つまようじの溝に関する豆知識に、多くの人が驚きました。