溜め池のそばに設置された貼り紙 『バス乗務員』の想いに「切ない」「悲しいなぁ…」
入社25年目の53歳とのことです。
120人の従業員がいる営業所内で、主となってカメのごはんや温度管理・掃除などの世話をしていたそうです。
飼われ始めた経緯と、消えた日のこと
カメ2匹が営業所に来たのは、2014年頃のこと。
ほかの乗務員から、まだ5㎝ほどの小さなカメ2匹をSさんが預かり、ケースに入れて営業所内で飼い始めたそうです。
ケースの近くにカメたちのごはんを置いていたため、通りかかるたびに餌やりをする人もいて、営業所内の全員でかわいがっていました。
それからしばらく経つと、カメたちは大きく成長し、12~13㎝に。
2020年7月26日には、ケースに2匹入れておくのが窮屈になってきたため、営業所の表にある溜め池に移して様子を見ていました。
水面から縁まで15㎝以上の距離を開け、カメが逃げ出せないように調整。
また、Sさんが見たところ逃げ出そうとする様子もなかったそうです。
溜め池は道路沿いにあるため、通りすがりの子供たちが楽しそうに見ていることも。Sさんの中に、「みなさんの癒しになれば」との想いも芽生えていました。
消えてしまったカメたち
同月30日の昼頃、Sさんが世話をしに行った時に、カメ2匹は溜め池にいたといいます。