くらし情報『言葉はその人を語る 日本語が私たちの精神文化であることを知ることが大切』

言葉はその人を語る 日本語が私たちの精神文化であることを知ることが大切

敬語や謙譲語を教科書や本で学ぶこともありますが、育っていく中で身についていくものです。

ですから、若い人たちが間違った敬語の使い方をしているのを聞いたら、職場の上司は指導すべきです(…べき、という言葉は使いたくありませんが)。丁寧に接したいという気持ちがあるのですから、そこを大切にしながら伝えてほしいと思います。

言葉はその人を語る 日本語が私たちの精神文化であることを知ることが大切

音楽大学で作詞について教えているので、多くの学生たちと接します。今年は新型コロナウイルスのために前期はオンライン授業となり、後期はオンラインと対面のハイブリッドの授業を行なっています。

直接顔を合わせずに一年終わってしまう学生たちがほとんどなのですが、オンライン授業での利点がありました。

毎週の課題提出、歌詞の添削など、学生と直接メールでのやりとりがあります。54名の学生ほぼ全員のメールの文体は丁寧で、とても清々しいことに感心しています。


言葉はその人を語る 日本語が私たちの精神文化であることを知ることが大切

大学生だからそれは当然のこと…と思う人もいるかもしれません。言葉はその人を語ります。丁寧であるかカジュアルであるかということではなく、言葉にはその人の心の温度が現れる。

そういう意味で、学生たちの言葉には作詞をすることへの真摯な気持ちを感じるのです。

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