2021年5月25日 10:24
意見箱に「園内のにおいをなんとかしてほしい」 動物園の園長が、ブログで丁寧に返答
においによって性別、年齢、繁殖適期であるかどうかなどの情報を伝え合っている動物たち。
園長は、「いわばにおいは動物のプロフィール」なのだと指摘しています。
大切なプロフィールであるにおいを、無臭にすることはできません。
実物に会いに行く意味と、におい
また、テレビや動画配信サイトで動物を見るのと、実物を見た場合の違いについても園長はつづっています。
「画面越しで見ただけでは伝わらないものもある」として、その一例に、においを挙げているのです。
いくら技術が進歩しても、テレビでにおいを伝えることは難しいでしょう。
ですから、実物を目の前にして嗅覚でも動物たちを感じられるのは、「動物園ならでは」なのではないでしょうか。「においも含めて動物たちのことを知ってもらいたい」と考えています。
同じ草食獣でも、キリンとシマウマでは違ったにおいがしますし、同じ類人猿でもオランウータンとチンパンジーではにおいが異なります。
「動物園では見るだけではなく、『嗅ぐ』楽しみ方もある」として、園長はブログの最後をこのような言葉で締めています。
「においがするからイヤ」などといわず、感覚をフルに使い、動物たちの立場に立って理解してもらえたら嬉しいです。