【TOKYO MER感想 5話】背を押し、押されるということ・ネタバレあり
Twitterを中心に注目ドラマの感想を独自の視点でつづり人気を博している、かな(@kanadorama)さん。
2021年夏スタートのテレビドラマ『TOKYO MER』の見どころを連載していきます。
経験を積めば人脈は増える。増えた人脈はよりレベルの高い仕事を可能にする。
一方でそれはしがらみにもなってあなたを縛る。利害の調整、恩義、尖った意見は誰かを怒らせそうで、もう言えない。
最初に理想はあったのに、いつしか遠くに流されてしまう。そしてほろ苦く思う、生きるってこういうことさ。
多少なり誰にでも覚えがあると思う。
でも、戻れないところに流されてしまう前に、確かに幾つかの分岐はあったはずだ。
『TOKYO MER』第5話、大物政治家と妊婦の救出で揺れる音羽
移動する手術室として、さまざまな災害や事件の現場に駆けつけてきた『TOKYO MER』。第5話の現場は、本拠地としている病院内のエレベーター。
ここまで、鈴木亮平演じる凄腕救命医のチーフ・喜多見と対になる存在として描かれてきた、賀来賢人演じる、医系技官(厚労省の官僚であり医師でもある)の音羽尚が、大物政治家と臨月の妊婦、そして病院ボランティアの喜多見の妹とともにトラブルを起こしたエレベーターに閉じ込められる。