【連載】高山直子の“愛すべき日々”のこと Vol.2「『もっと』を捨てる」
そんなキラキラしたごはんをアップする余裕なんてどこにもなく、一生懸命栄養を考えてつくったごはんもイヤイヤされ、パンを出せー! と要求される現実(笑)。(お気に入りがあるんです)
もともと仕事人間なこともあり、なんでも“要領よく”こなしていくことが得意でした。それがポリシーみたいなところもあったので、こうもできない現実にげんなりすることもありました。
もっと何かできるはず。
もっと時間があれば。
もっと、もっと、もっと……って。
でも、ぜーーんぶ取っ払って、とらわれることをやめると、ふとラクになったりするものです。
ごはんも保育園の給食は毎日完食二重丸!
だったら家で多少イヤイヤしてもおっけーおっけー!
部屋が散らかってても、まとめてオモチャ箱に放り込んで、インテリアが思い通りにならなくても今のこの姿が数年後懐かしい宝物になるはず。
洗いものは夫が帰ってきたらしてもらえばいいし(わが家は共働きなので家事も分担)、洗濯物も1日くらい畳まなくたって死にゃあせん。
今大切なのは、娘と犬たちとの時間。
彼女、彼らが幸せでいられる家づくりが私の任務だと思うようになりました。