2018年8月17日 11:00
世界では死者も出て再公営化に…水道民営化はこんなに危ない!
営業赤字が年400億円を超え、先月、5路線5区間を廃止する方針を固めました。また、国土交通省も2年で約400億円の財政支援を決定。危機的な状況が続いています。
いっぽう、“明”はJR東日本、西日本などで、収益は右肩上がり。今年3月期決算でも、純利益が過去最高を更新しました。
もし、全国を一括管理する国営だったら、これほどの差は生まれなかったでしょう。生活インフラは、民営化にはそぐわないのです。
世界を見ると、水道の民営化は’90年代から盛んに行われました。
しかし、水道料金の引き上げや水質の悪化などを招いた、失敗事例がたくさんあります。
【ヨハネスブルク(南アフリカ)】’94年民営化
水道料金が高騰し、料金未納で1,000万人以上が給水停止に。汚染された小川や井戸などから水を飲んだことで、コレラが大流行。300人以上が死亡。→’02年に一定量の水を無償化。
【マニラ(フィリピン)】’97年民営化
水道料金が4~5倍に上昇。料金が払えない貧困層に給水を停止したうえ、水を分けたり売ったりすることも禁止。水質が悪化し、コレラに600人以上が感染。