2018年8月30日 06:00
ボランティアを酷使する五輪委員の役員報酬は最高月200万円
のホームページには、参加を呼びかける文言が並ぶ。
「これが、まるで“やりがい詐欺”と批判されているんです」
本間さんは、’20年東京五輪のボランティアがブラックである理由をこう話す。
【1】交通費・宿泊費は自己負担
「大会の前に、数種類の研修が3~4回あります。遠方から来る方でも、これらに参加するための交通費や宿泊費は自己負担。当初は、大会期間中の交通費・宿泊費も自己負担でしたが、批判が殺到したからか、最近、滞在先から会場まで、近場の交通費のみ支給されることになりました」(本間さん・以下同)
【2】1日8時間、10日以上の参加は必須。でも報酬はナシ
「自由意思で参加するのがボランティアのはずなのに、『1日8時間、10日以上参加できる方』というハードな応募条件が設けられています。こんな縛りがあるなんて、もはや“仕事”。にもかかわらず、報酬はゼロなんです」
【3】心構えにまで注文を付ける
「〈積極的に応募していただきたい方〉という項目を設けて『大会ボランティアとして活動したいという熱意を持っている方』『お互いを思いやる気持ちを持ち、チームとして活動したい方』などと、参加の心構えまで注文を付ける始末です」