くらし情報『辺野古問題に弱音吐かず…故・翁長知事へ妻からの言葉』

2018年9月13日 11:00

辺野古問題に弱音吐かず…故・翁長知事へ妻からの言葉

会見の日の朝、ご飯を食べながら彼はこんなことも言ってました。『こんな状況で記者会見なんかできるかな?記者たちの質問に答えられるかな?』って」

結婚以来、夫が漏らした初めての弱音に樹子さんは、「できるに決まってるじゃないの。何のために頑張ってきたの。あなたがやらないで、誰がやるの」と言って、すっかり小さくなってしまった背中を押した。

そして、それからわずか12日後の8月8日。知事は帰らぬ人になった。

知事は「眠りがとっても浅い人だった」と樹子さん。

「ほんの小さな物音でも目が覚めちゃう人だった。
そんな人がね、この闘病中、病院でね、起きないわけ。声をかけて、体を揺すってやっと目覚める。そしてこう言ったの。『ゆっくり眠ることって、こんなにも幸せだったんだな』って。そんなふうにね、病気になって自分の命がもうそこまでってなって、初めて深く眠ることを自分に許したんだと思ったらね、この人の人生っていったいなんだったのかと思ってしまって。病気が治ったら、政治から離れて孫とゆっくり遊ぶ時間をもたせてあげたかった。一緒に家族旅行もしたかった」

生前、外食が嫌いだった知事が家で晩酌をする際、隣にはいつも樹子さんがいた。

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