くらし情報『契約した本人は責めない!銀行“悪質販売”から親を守る術』

契約した本人は責めない!銀行“悪質販売”から親を守る術

この一言に尽きるのですが、なかなかトラブルは減りません」

だとしたら、私たちは、親が銀行で悪質な勧誘にあったとき、どう守ればいいのだろう。阿部さんに5カ条を教えてもらった。

【1】「銀行は、今、元本割れリスクのある商品を販売している」と親に伝えておく

先述のとおり、銀行では20年以上前から、リスク商品を販売しているのが現実だ。

「定期預金の満期や、退職金が入ったときなどに、銀行がリスク商品を勧めることがあります」(阿部さん)

何度も親に話しておこう。

【2】親とこまめにコミュニケーションをとる

クーリング・オフできるのは8日間。半年に1度の電話などでは、手遅れになる可能性が高い。クーリング・オフ期間を過ぎてからでも銀行と交渉できるが、何かあったら早めに連絡を取り合う良好な関係を親と築いておこう。

【3】親から「契約した」と聞いたとき、絶対に責めない

私たちがつい言ってしまう「どうしてそんな契約をしたの」は禁句。
親を責めると、必要な情報が聞き出せず、次に何かあったとき、それを隠すようになる。親のプライドを傷つけないよう、冷静に、否定せず、ゆっくり話を聞こう。

【4】契約に関する書類やパンフレット、メモ、名刺などを集める

どんな順で書類を渡されたか。

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