2019年1月2日 06:00
美輪明宏さん「いいものは色あせない…日本の美意識は誇れるもの」
国策に反する”と、進化をストップさせたのです。
女性がおしゃれなワンピースなどを着ていると、憲兵に連行されて、強制的にもんぺに着替えさせられたり……。
音楽もクラシック、ジャズ、シャンソン、タンゴ、流行歌、すべてダメ。
戦時歌謡と軍歌以外は歌ってはならない。そういう状態が、敗戦まで5年間ぐらい続いたわけです。軍人たちが戦争さえ起こさなければ、日本はありとあらゆる分野で、世界的な文化国家になっていたでしょう。
彼らの罪は本当に重いですよ。
以前、あるフランス人のデザイナーに「日本の文化をどう思う?」と聞いたことがあります。
すると、「フランスの文化が世界一だと思っていたけど、日本にはかなわないと思った」と。その理由を尋ねると、「平安時代の十二単の色の数の多さ」だと言いました。
日本の十二単の色の数は、ざっと数えて約500種類もあります。
たとえば、御納戸色、朱鷺色、そして水浅葱や浅葱色といった、とても詩的な名前が付けられています。そのデザイナーは、「日本人のデリカシー、その美意識の高さには、とても歯が立たない。このような国はほかにない」と言ったものでした。
日本人の繊細さ、美意識の高さは誇れるものです。
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