「平成」制定の裏方が語る「事前に候補を知っていたのは4人だけ」
「平成」を考案した山本達郎教授も平成13年(’01年)に亡くなった。竹下氏も小渕氏もすでに物故者だ。
「山本達郎先生は最期まで、自分の案が採用されたということを口外されませんでした。しかし、まったく関係のない方が考えたという話が、まことしやかに広まってしまっていたので……。私は’15年に初めて先生の名前を公表しました。もう当時の生き証人は私だけです。山本先生の名誉のためにも、正さなければならないと考えたのです」
当時の経緯から考えると、すでに「平成」の次の元号案は、数個にまで絞られている可能性が高い。
元号法制定に伴う要領では、元号は「国民の理想としてふさわしいようなよい意味を持つものであること」とされている。
新しい時代に願いを込めて、どんな元号が生まれるのだろうか。