2019年1月18日 16:00
USJが導入した「価格変動制」とは?メリットを荻原博子が解説
ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(以下、USJ)は今月10日から、「価格変動制(ダイナミックプライシング)」を導入した。価格変動制とは季節や曜日、気候などから混雑具合を予想し、それに応じて価格を変えるというもの。そんな価格変動制について、経済ジャーナリストの荻原博子さんが解説してくれた――。
■時期をずらして安く買えるなど選択肢も広がる
USJの1日入場券(大人)は、これまで年間を通して7,900円でしたが、1月10~31日は7,400円に値下げします。反対に、中国の春節で混み合う2月1日~3月22日は8,200円に、春休みの3月23日~4月7日は8,700円に値上げというように、時期により価格が変わるのです。
以前から、航空券やホテルの宿泊料などでは、閑散期は安く長期休みなどのある繁忙期は高い「季節料金」がおなじみでした。
しかしスポーツなどでは、対戦チームやスター選手の出場、優勝や個人タイトルがかかっているかなど多くの条件が、混雑予想に影響します。こうした集客に関するビッグデータをAIで解析し、価格に反映させようという試みが進んでいます。
いち早く取り入れたのは、野球の福岡ソフトバンクホークスです。