2019年1月18日 16:00
USJが導入した「価格変動制」とは?メリットを荻原博子が解説
一部エリアの料金で’16年に実証実験を始めたところ、売上げアップに結び付き、昨年、サッカーJリーグの横浜F・マリノスや名古屋グランパスにも広がりました。
スポーツでの価格変動制は、試合ごとにチケット料金が変わるだけではありません。販売開始後でも売れ行き次第で、チケット料金が変動します。
たとえば、昨年10月14日の横浜F・マリノス対鹿島アントラーズ戦。自由席は通常価格2,500円で販売を始めましたが、人気が高く翌日には4,100円に、その3日後には当初の3倍、7,500円まで高騰しました。同じ試合、同じ席種でも、買うタイミングによって料金が違ったのです。
そもそも価格とは、買いたい需要と売りたい供給のバランスで決まります。日本には以前「定価」がありましたが、グローバル化の中で約20年前に一部を除き、市場から消えました。
今は「メーカー希望小売り価格」となり、買う店によって値段が違うのが当たり前です。
そこにAIが登場し、より細かい値決めが可能になって、これからは価格変動制の時代です。ますます多くの業界に広がるでしょう。
そうなると、あらゆるものが値上がりするのではと心配する方もいるでしょう。