くらし情報『『放射能測定マップ』著者が伝える農家の苦悩、五輪の影』

2019年2月8日 06:00

『放射能測定マップ』著者が伝える農家の苦悩、五輪の影

をオープンし、情報を公開してきた。

「食品に関していうと、最初、葉物野菜などに付いていた放射性物質は、時間がたつと雨に流され土に落ちてきます。今度は土から作物が吸収することになるので、土を測らないと結局は食品汚染の実態もわからない。だから、土も測っておくことが重要だという意識が芽生えていったんです」

そうして’14年10月「東日本土壌ベクレル測定プロジェクト」が始まった。原発事故後、国が放射能の測定対象地域として指定した東日本の17都県(青森県、岩手県、秋田県、宮城県、山形県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、山梨県、長野県、新潟県、千葉県、東京都、神奈川県、静岡県)で、3,400カ所の土壌を採取・測定し、マップ化。のべ4,000人の市民が、土壌採取に協力している。

「放射性物質が集まるホットスポットは避け、かつ除染されていない土を採る必要があるので、適切な場所を探すのが大変でした」

採取した土は、測定のあと、採った場所に返すのが原則。「手間がかかっている分、3,400カ所一つひとつに、採取した人の思いがこもっています」

測定精度を保つ努力も重ねた。


「どの測定所でも正確な数値を出すために、共通の検体を用意して、各測定所で同じ測定結果が出るか確認しながら進めました」

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