■前回のあらすじ自分のことを被害者だと認識したアオは、モラ子から届いた恐ろしいメッセージの内容をモモに打ち明けることに。それを聞いたモモは、想像を超えたモラ子の行動にドン引きするのでした。これまでの出来事を振り返ってみると、あの時は「何言ってんだ?」とわからなかったことが綺麗にハマっていきました。内容的に下品で申し訳ないです…。ちなみに、被害者なのに160万を請求されたりと散々だったアオくんですが、今ではモラ子を本気で憎みつつも自分の軸を取り戻して、完全復活しています!次回に続く「サレカノ」(全51話)は21時更新!
2022年06月01日このお話は作者Aiさんに寄せられたエピソードを漫画化しています。■前回のあらすじさとみに浮気のことを問い詰められたマキは「誘ってきたのはあっち」と嘘をつき、さらには「別れられてよかったね」と開き直ったのでした。■これ以上マキの被害者を出さないために…■さとみの新たな提案は…マキの嘘を暴く事実を、友人に向けて発信!! 周りの反応は…?次回に続く「結婚式直前!ドタキャン騒動」(全19話)は21時更新!
2022年04月06日令和3年5月17日に下されたいわゆる建設アスベスト健康被害集団訴訟最高裁判決を受け、アスベスト・じん肺被害救済東海弁護団(所在地:愛知県名古屋市中区、代表:弁護士 渥美 玲子)は、下記日時にて、愛知、岐阜、三重の弁護士(石綿)健康被害についての緊急電話相談会を11月20日(土)に実施いたします。広く報道いただきますようお願いいたします。記受付日時 :令和3年11月20日(土)午前10時~午後4時電話相談番号:052-331-9054(金山総合法律事務所の電話番号です)実施場所 :金山総合法律事務所〒460-0022 名古屋市中区金山1丁目9番17号 金山スズキビル8階主催 :アスベスト・じん肺被害救済東海弁護団(代表者弁護士渥美玲子)概要 :愛知、岐阜、三重の弁護士が無料でアスベスト・じん肺被害の救済制度・救済方法等に関する電話相談に応じます。アスベスト疾患やじん肺に詳しい医師も相談に応じます。秘密厳守。相談は無料です。以下、アスベスト健康被害についての緊急電話相談会の開催趣旨と、電話相談で確認可能な内容等をお伝えいたします。1. 実施の趣旨(1) 令和3年5月17日、最高裁判所は、全国4か所(横浜、東京、京都、大阪)の原告団による建設アスベスト健康被害集団訴訟について統一的な判決を言い渡し、国の責任を認めました。また、最高裁は、民法719条後段の類推適用により、建材の市場占有率(シェア)の大きい建設材料のメーカーの賠償責任についても幅広く認めつつ、高裁でメーカーごとの責任の範囲や賠償額を審理し直すよう命じ、高裁での審理が継続することとなりました。最高裁は、昭和50年10月1日(特定化学物質障害予防規則改正時)から平成16年10月1日(改正労働安全衛生法施行令施行時)の間、国により呼吸用保護具の使用義務付け等に関する適切な規制がなされていなかったとして、同期間内に屋内の建設現場で働いてアスベストにさらされたことにより健康被害に遭われた方に対し、国の責任を認めています。なお、個人事業主として建設業に携わるいわゆる一人親方も救済の対象となっています。また、判決を受け、国が原告に最大1300万円の和解金を支払うとの提案が国から行われ、原告団が了承したほか、訴訟外での被害者救済のための基金制度創設も検討されているとの報道もなされています。(2) そして、上記最高裁判決を受けて、令和3年6月9日に「特定石綿被害建設業務労働者等に対する給付金等の支給に関する法律」が成立し、同月16日に公布されました。同法律においては、いわゆる「建設アスベスト給付金制度」の内容が定められています。その概要は、建設業務に従事していた方のうち、昭和47年10月1日から昭和50年9月30日までの間に石綿の吹付け作業を行っていた方及び昭和50年10月日から平成16年9月30日までの間に一定の屋内作業場で行われた作業(詳細は未定)を行っていた方で、アスベストを原因とする一定の健康被害を受けた方を対象に、国から最大で1300万円が支給されるというものです。給付を受けるための手続きの詳細は未定ですが、希望者から厚生労働大臣に対して給付金の請求を行い、請求に基づく審査によって給付を行うかどうかが判断されることになっています。請求の受付けを開始する日は未定ですが、令和3年6月16日から1年以内とされています。(3) 上記最高裁判決及び建設アスベスト給付金制度は、多くの被害者が救済の対象となりうる大きな意義のあるものです。令和3年6月25日に厚生労働省が公表した「令和2年度 石綿による疾病に関する労災保険給付などの請求・決定状況まとめ(速報値)」図3-1によると、アスベスト疾患による労災認定者のうち建設業の占める割合が54.6%と最も多く(参考URL: )、建設業に従事した方のアスベスト健康被害は多数にのぼっています。これは、建材にアスベストが大量に使われていたこと、国の住宅政策等による建設需要により多くの建設作業従事者が建設作業中にアスベストにさらされたためです。当然、東海3県においても建設アスベストによる被害者が多くおられますが、国や建材メーカーへの損害賠償請求ができることについての周知は不十分な状況です。上記最高裁判決及び建設アスベスト給付金制度は、建設アスベストによる健康被害が広く救済される端緒となるものです。(4) アスベスト健康被害についての国や企業への損害賠償請求については、情報提供が不十分な状況であり、弁護士による支援が不可欠です。また、現在症状がない方でも健康診断を定期的に受けられる制度があり、その時々で適切な救済手段を検討する必要があります。そこで、アスベスト・じん肺被害救済東海弁護団は、東海3県にお住まいの方を対象に緊急の電話相談会を開催することといたしました。当日は、弁護士だけでなくアスベスト疾患に詳しい専門医も電話相談に応じます。2. アスベスト被害救済等についての説明アスベストは戦後の高度経済成長期に大量輸入・大量使用され、建材等のみならず、思いもかけない場面で使用されてきました。誰もがどこかでアスベストにばく露された可能性があり、アスベストにばく露された人は膨大な数にのぼります。また、石綿関連疾患の中皮腫は、潜伏期間が30年あるともいわれ、今後も重篤な被害を受けて救済を必要とされる方の数は増加していきます。救済手段としては、国や建材メーカーへの訴訟提起の他、雇用主への訴訟提起、労災申請(労働者や、特別加入の一人親方)、石綿救済法に基づく救済(アスベスト工場の近隣住民等の労働者以外の方)、健康管理手帳の取得(労働者で健康被害がまだ出ていない方)等があります。アスベストによる健康被害は、(1)肺がん(石綿肺所見等のあるもの)、(2)中皮腫、(3)びまん性胸膜肥厚、(4)良性石綿胸水、(5)石綿肺です。救済を受けるには、アスベストによる健康被害である事を立証する必要があります。病態は様々なためにアスベスト関連疾患の専門医でなければ判断がつかない微妙なケースもありえ、アスベスト疾患の専門医による支援も不可欠です。当弁護団は専門医の協力をえながら、適切な救済を受けられるよう支援を行います。3. 報道機関の皆様へのお願いアスベストの被害を受けているにもかかわらず、補償を受けることができていない労働者の方々が沢山いるはずです。本年6月にも今回と同様の110番を実施しましたが、報道をご覧になった方々から80件もの相談がありました。健康被害を受けた方が適切な救済を受けるきっかけになりえますので、ぜひ、電話相談会(110番)を広く報道してください。事前の告知記事を掲載いただき、電話相談会当日も、是非、金山総合法律事務所に取材にお越しのうえ報道していただければと思います。4. アスベスト・じん肺被害救済東海弁護団アスベスト・じん肺による健康被害の法的救済を図ることを目的に東海3県を中心とする弁護士によって組織された団体です。2005年の弁護団結成以来,毎年春と秋に110番(電話相談)活動を実施し、年間20件から50件ほどの相談実績があります。弁護団員が関与した国への国家賠償請求訴訟(泉南型・石綿工場等の労働者による訴訟)は現在44件の和解が成立し、ご遺族が賠償金を受け取るお手伝いをしてきました。また、国家賠償請求だけでなく、企業に対する損害賠償訴訟、労災申請、石綿救済法に基づく申請、健康管理手帳の取得支援などの弁護団活動をしています。公表可能なものに限定されますが、直近では、令和3年5月に日本インシュレーション株式会社に対する請求認容判決を獲得し、同年10月に株式会社エム・エム・ケイとの間で、同年10月に富士パーライト株式会社との間で和解をしました。その他、アスベスト・じん肺被害救済を目指す他の団体と共同した取り組みを行い、岐阜県羽島市でニチアス羽島工場の従業員・周辺住民を対象とする相談会を開くなど、ニチアス羽島工場のアスベスト被害問題にも取り組んでいます。弁護団HP: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年11月09日2021年10月7日の夜、最大震度5強を観測する、首都圏直下型の強い地震が発生。家具が転倒したり、飾っていたコレクションが落下したりといった、自宅での被害報告を多くの人がネットに投稿しています。たなかわいてぃー(@TanakaYT_)さんも、強い揺れによって被害を受けた1人。その詳細をTwitterに投稿したところ、なぜか笑ってしまう人が続出しました。地震による被害であるにもかかわらず、笑顔になる人が相次いだ理由は…実際の現場をご覧ください。地震のせいでバナナ全部落ちたw pic.twitter.com/cog8wy8yga — たなかわいてぃー (@TanakaYT_) October 7, 2021 投稿者さんが受けた被害。それは、吊るしていたバナナが全部落下してしまったのです…。吊るされているのは、抜け殻のようにぶらりと垂れ下がるバナナの皮と果軸(かへい)のみ。強い揺れによって、食べる部分は独りでにすべて落ちていたのだとか。ある意味『大惨事』といえる被害報告は拡散され、多くの人から反響が上がりました。・甚大な被害ですね…。っていや、こんなん笑うわ。・そもそも、バナナの保管の仕方がシュールで噴き出した。・笑ったし、なんかホッとした!まさに「そんなバナナ」。食べようとしていた投稿者さんからすると、甚大な被害といえる…のかもしれない今回の事故。しかし、この投稿を見て、地震で不安になった心を落ち着かせることができた人も多いようです![文・構成/grape編集部]
2021年10月08日8月7日、YouTubeにアップした動画で生活保護受給者やホームレスへの人命軽視発言をしていたとして批判が殺到していたメンタリストのDaiGo(34)。そんななか、ネット上では思わぬ余波が起こっている。「ハフポスト」によると、DaiGoは動画内で「生活保護の人たちに食わせる金があるんだったら猫を救ってほしいと僕は思うんで。生活保護の人が生きてても僕は別に得しないけどさ、猫はさ生きてれば僕得なんで」とコメント。続けて「自分にとって必要のない命は、僕にとって軽いんで。だからホームレスの命はどうでもいい」とも語っていたという。人命を軽視するような発言に、ネットでは「優生思想だ」といった批判が集中。また実の弟であるクリエイターの松丸亮吾氏(25)はTwitterで《人の命を軽く見る発言だけはさすがにダメです。それだけは絶対に許されない》とつづり、《今回ばかりは兄がおかしい。ごめんね》と謝罪している。そんななか、ネットではこんな声が相次いでいる。《つい先程まで、DaiGoとDAIGOを同一人物だと勘違いしておりました》《ああ滅茶苦茶混乱してた、DAIGOはそういう事言う人じゃなかったような……?!て思ってた》《ウィッシュのDAIGOとは全然別人なんだね》上記のように、ミュージシャンのDAIGO(43)と区別のついていない人が少なからずいたようだ。さらにTwitterでは一時、DAIGOの妻である女優・北川景子(34)の名前もトレンド入りする事態に。そのためネットでは、DAIGOへの風評被害を指摘する声がこう上がっている。《メンタリストDaiGoの発言に関する色んな意見を読んでいるとDAIGOさんと混同している人が結構いて、これって風評被害だなぁ……と思っている》《DaiGoのことDAIGOって書く人が多くて、うぃっしゅのほうに風評被害が出てるのがよくわかる》《ウィッシュのDAIGOさんは風評被害というか流れ弾当たらんようにDAIGO☆STARDUSTに戻しといた方が良いかもしれん》《ただただ「うぃっしゅ!」のDAIGOさんに風評被害が及ばないことを祈るのみです》
2021年08月13日過去の『いじめ告白』に対する世間の反応を受け、ミュージシャンの小山田圭吾さんが、東京五輪開会式の楽曲担当から辞任することを発表しました。一方、小山田さんの『いじめ告白』の余波は、思わぬところにまで現れています。2021年7月19日、音楽クリエーターのヒャダインこと前山田健一さんは、自身のTwitterで風評被害に対するなげきを投稿しました。風評被害を本気で避けたいので、勘違いされている方々に声掛けしたいと思っています。。私は前山田です。オリパラとは関係ございません!よろしくお願いします。— ヒャダイン こと 前山田健一 (@HyadainMaeyamad) July 19, 2021 小山田さんと、ひと文字違いの『前山田』であるため、ヒャダインさんがいじめを告白したと勘違いする人が続出した様子。「関係ございません」と注意喚起するヒャダインさんに、励ましとなぐさめの言葉が寄せられました。・小山田と前山田…とんだ勘違いですね。・むしろ楽曲を担当して、この状況を救ってほしい。・勘違いは本当に一部の人たちだけです。変わらず応援してます!また、寄せられているコメントの中には、ヒャダインさんと小山田さんを勘違いした人に対して「調べもせず批判の声をあげるなんて、叩ければいいだけなのがよく分かる」といった鋭い指摘も。さまざまな方面に影響を与えている小山田さんの『いじめ告白』の件は、当分、事態が収拾する雰囲気がなさそうです。とばっちりで批判の声を浴びせられてしまったヒャダインさんは、今回の注意喚起で、1日も早く事態が落ち着いてくれることを願っているはずでしょう。[文・構成/grape編集部]
2021年07月20日SNS誹謗中傷に対して、啓発広告をリアルタイム配信する一般社団法人「この指とめよう」が25日、設立した。同団体は、2020年10月28日よりスタートしたクラウドファンディングによるメッセージ広告「この指とめよう」から派生したプロジェクト。同年末に1カ月で321万6,386円の支援金調達に成功し、2021年1月18日から1月31日まで、渋谷スクランブル交差点近くのMAGNET by SHIBUYA109 ビッグボードに広告を掲出した。同プロジェクトは株式会社CAMPFIREとThe Breakthrough Company GOによる共同プロジェクトAD FOR ALLを活用してスタート。代表理事には、「#この指とめよう」発起人でコピーライターの小竹海広氏(The Breakthrough Company GO所属)が就任。アドバイザリーボードには、ジャーナリストでメディア・アクティビストの津田大介氏、ブロガーで作家のはあちゅう氏らを招き、多角的な観点からSNS誹謗中傷を抑止するアクションを実行する。同プロジェクトは、2025年までに「誹謗中傷ツイート件数を半減(※算出方法は検証中)」「協賛企業数100社以上」「啓発図書の児童図書認定」の達成を目指す。SNS炎上や誹謗中傷の発生を監視し、リアルタイムにバナー広告をツイッター上に掲出。パートナー企業として、6,000社を超える企業に風評被害・誹謗中傷対策を提供し、警察庁サイバーパトロール業務の受託も行なってきたシエンプレ社と提携する。監視チームでSNS誹謗中傷が多く発生していると判断した場合には、下記画像のような啓発広告を配信。この場合のSNS誹謗中傷とは、差別一般(レイシズム・セクシズム・ルッキズム・エイジズム・障害者差別等)を主に想定しており、その中に含まれない誹謗中傷に類される事案については運営メンバー・アドバイザリーボードによる協議の上で定性的に最終判断を行う。また、SNS誹謗中傷への知識や免疫がない未就学児・小中学生等を対象に、童話をもとにした啓発図書を作成。教育機関や出版社と提携し、児童への図書の寄付活動を行う。こちらもアドバイザリーボードによる協議の上で内容を推敲する。そして、SNS誹謗中傷を受けた方に対する心のケアや、情報開示請求・損害賠償請求などをサポートするために、誹謗中傷対策フローチャート作成を実施する。同フローチャートは、法改正にや関連情報の変更に伴いリアルタイムで更新し、WEBサイト内で無償公開。同フローチャートの監修には、弁護士が携わる。さらに、オンラインコミュニティを運営し、SNS誹謗中傷に関する最新情報の共有や、誹謗中傷の発生に対してリアルタイムな啓発活動も行う。メンバーは、サポート企業・アドバイザリーボード・この指とめようメンバー等で構成。隔月でオンラインイベントやセミナーにて、活動報告や関連社会動向に対するディスカッションを公開する。■小竹海広氏コメント昨年の悲しい事件をきっかけに実施したメッセージ広告 #この指とめよう は、多くの方に応援をいただきクラウドファンディングが成功しました。結果として、誹謗中傷の数がデータ上は一時的に減りました。一方で、ここ数カ月で誹謗中傷の数が再び増えてきていると感じます。直近では障がい者の方やオリンピック選手への心ない声、アニメ制作会社への脅迫など。これらの事例は、コロナ禍の社会的ストレスによる影響と切り離せないと考えています。だとすれば長期的なアプローチが必要と考え、今回の一般社団法人化による活動継続に踏み切りました。弊団体が立ち上がる前から、各業界の専門家の皆様や法人様に温かい協賛をいただき感謝の気持ちでいっぱいです。常に外部のご支援は積極的に募集しておりますので、金銭的なご支援・ご取材・アドバイザリーとしての参画・コラボレーションのご相談など、是非メールにてお問い合わせいただけますと幸いです。■津田大介氏コメントここ10年でソーシャルメディアはマスメディアを超える社会的影響力を持つにいたりました。その副作用として個人をターゲットにした「炎上」――誹謗中傷や名誉毀損などの負の側面も大きな課題となっています。この活動でそうした負の側面に光が当たり、悪影響が軽減することを期待しています。■はあちゅう氏コメント18歳でネット活動を開始してから、長年、誹謗中傷被害にあってきました。今もネット上には批判に見せかけた個人攻撃や悪意のある記事が残っています。被害をどれだけ切実に訴えても「やられるほうにも問題がある」「スルーできないほうが悪い」などの声に、ただでさえ傷ついた心をえぐられ続けていましたがやっと世の中が変わろうとしていることを嬉しく思います。
2021年05月25日2021年4月16日放送の、情報番組『めざまし8』(フジテレビ系)では、焼き肉店で撮影された不適切な動画が、SNS上で炎上した問題について特集。動画は、アルバイトの店員が店内でソフトクリームを機械から直接口の中にいれたり、パスタを手づかみで食べたりする様子を撮影したものです。たびたび問題になっている、飲食店の不適切な動画。番組内での、お笑いコンビ『メイプル超合金』のカズレーザーさんの発言が反響を呼んでいます。カズレーザー「このレベルの店員さんって別に珍しくない」今回、不適切動画を投稿した大学生のアルバイトらは、店側によって懲戒解雇処分に。番組のMCを務める谷原章介さんは「風評被害なども考えると、懲戒解雇だけでは済まされない。損害賠償の可能性もある」と厳しく指摘します。谷原さんに「なぜ不適切動画の炎上はなくならないのでしょう」と問いかけられたカズレーザーさんは、このように返答しました。語弊ありますけど、このレベルの店員さんって別に珍しくないというか。ある一定数はいらっしゃると思う。バイトなので。それがこうやって、可視化されているだけだと思いますが、それでも店側としては基本的にはない、というスタンスじゃないですか。これはもう損害賠償だと思います。めざまし8ーより引用このレベルの店員は一定数いるとした上で、店側の「不適切な態度をするスタッフはいない」というスタンスがある以上、厳しい処罰もありえる、とズバリ。続けて谷原さんが「悪ふざけの動画をSNSにあげる、という行為のレベルが低い」と指摘すると、こう話します。レベルが低ければ、より反響があるわけで。あんまり理解できないですけど、これでお金が儲かるわけでもないのに、なんでこれを広げたいのか分からない。めざまし8ーより引用カズレーザーさんは、「不適切な動画に大きな反響があるかもしれないが、そもそも儲からないのになぜやるのか」と苦言を呈しました。ネット上では、カズレーザーさんの発言に対して、共感の声が上がっています。・まさに自分がいいたかったことをいってくれた。・本当にその通り。こういった動画をあげるメリットが全く分からないです。・動画を投稿した人に伝えたい。ごく一部の迷惑な人によって、店側が大迷惑することを理解してほしい。飲食店店員による不適切な動画。ある店舗では、そういった動画が拡散されたことで、閉店に追い込まれたケースもあります。迷惑行為によって、店側にどれほどの損害が起こりうるのかを店員一人ひとりが理解し、SNSの使い方を大人も一緒になって見つめ直すことが必要でしょう。カズレーザーさんに関する記事はこちら[文・構成/grape編集部]
2021年04月16日「いつかやらなきゃ…」と頭ではわかっているものの、いざとなると構えてしまう性教育。それを、科学的にポジティブに教えてくれるのが 「サッコ先生と! からだこころ研究所 小学生と考える『性ってなに?』(リトルモア刊)」 の著者で、産婦人科医の高橋幸子先生、通称サッコ先生です。 前編 では、自分らしく生きることが本来の性であり、性教育とは自分の体を大切にすることからはじまると教えていただきました。この後編では、幼少期を過ぎてからの性教育や、我が子が性被害にあわないために親ができること、そして、性被害にあってしまったときにとるべき行動について伺いました。高橋幸子先生 プロフィール埼玉医科大学医療人育成支援センター・地域医学推進センター/産婦人科医。日本家族計画協会クリニック非常勤医師。彩の国思春期教育会西部支部会長。NHK「あさイチ」「ハートネットTV」「夏休み!ラジオ保健室〜10代の性 悩み相談〜」に出演、AbemaTVドラマ「17.3 about a sex」、ピル情報の総合サイト「ピルにゃん」、家庭でできる性教育サイト 「命育」 を監修するなど、性教育の普及や啓発に尽力する。HP: ■日本の性教育は遅れている?—— 著書のなかで、世界では5歳から性教育がはじまっていると紹介されていました。やはり日本は遅れているのでしょうか?世界の性教育の基準は、ユネスコの「国際セクシュアリティ教育ガイダンス」にありますが、性教育に関しては5歳からはじまると書かれています。日本は、国際水準からはまだまだ遠いのが現状で、現在の小学校の学習指導要領(※1)では、5年生の理科で「人は母体内で成長して生まれる」ということは教えますが、受精に至る過程は取り扱わないという歯止め規定があります。しかし、2021年4月から文部科学省が「生命(いのち)の安全教育」という授業を幼稚園から大学まで段階的に導入する予定で、プライベートゾーンやデートDVについてなどが盛り込まれるそうです。性教育は、熱心な家庭とそうでない家庭で差が大きいので、家庭ですり抜けてしまう子をなくすという意味では学校でおこなうことはすごく意味があるし、期待しています。しかし、性教育は早ければ早いほどいいですし、まだ試験的な導入なので、全国に広がるのは数年かかるはず。これを見た方はぜひ今から家庭でできることをやっていただきたいです。※1:文部科学省「小学校学習指導要領」小学五年生理科「B生命・地球」「(2)動物の誕生について」「内容の取扱い」より2020年12月現在)■性教育をはじめるタイミング—— すでに幼少期を過ぎていても遅くはないでしょうか?早ければ早いほどいいというのは、性教育の入り口であるプライベートゾーンを守る=自分の体を大切にするということができないと、自己肯定感がうまく育たないまま大人になってしまうからです。すると、大人になって体を目的に近寄ってきた人に対して自分が求められていると勘違いし、性犯罪に巻き込まれたり性的なことに依存度が高くなることも。いわば性に関する知識はライフスキル、つまり生きていくために必要な知恵ともいえます。また、思春期になって自分の体に変化が起きたときに、自分の体は自分だけの大切なものという認識があれば、他人と比較して落ち込むことも軽減できます。なので、できれば思春期に入る前のタイミングまでにはじめられるといいですね。著書のなかで登場するキャラクターが小学4年生なのもそのため。ちょうど4年生の保健体育で初潮や精通について習うということもあります。—— 幼少期を過ぎて、性について話しづらくなっていたり、きっかけがない場合はどうすればいいでしょう?私の著書のほか、以下のように様々な本があるので、お子さんがひとりで読めるようにトイレや子ども部屋などの個室にそっと置いてみるといいのではないでしょうか。<おすすめの性教育本>・ サッコ先生と!からだこころ研究所 小学生と考える『性ってなに?』(リトルモア刊) ・ 子どもを守る言葉「同意」って何? YES、NOは自分が決める! (集英社刊) ・ おしえて! くもくん(東山書房刊) —— 小学生の子どもがふざけてセックスという言葉を口にしたのですが、どこで知ったのかビックリ! そんなときはどうしたらいいでしょう?どういう経路でその言葉を知ったのかを確認した方がいいですね。というのも、いまはネットでアダルトビデオなどの動画が簡単に見られる時代。歪んだカタチで性の知識を得ている可能性もあるので、責めるのではなく「どこで聞いたの?」と、仕入れ先は探るべきです。きちんと学んで理解していたならそれはそれでいいし、対策が必要なら対策を考えればよし。言葉だけを知っている場合もあるかもしれません。いずれにせよ、性について話すきっかけになります。■プライベートゾーンの知識が性犯罪から守ることにつながる—— SNSやネットをきっかけにした性犯罪が増えていると聞きます。我が子を性被害から守るために親ができることは何でしょう?性被害にあわないための意識を根づかせることが第一。それがまさしく、幼いころからプライベートゾーンを守るという知識をつけること。自分の体は大切だから他人に許可なく見せない、見られたらおかしいという意識があれば、いざというときNOといえます。じつは、性犯罪をおかした小児性愛者に犯行に及んだ理由を聞くと、「相手がイヤだといわなかったから。あのときあの子がNOといってくれたらこんな風にならなかった」と子どものせいにするのだそう。本当に許せない、おかしな話なのですが、子どもにNOといえる力をつけることが何よりなんです。そのために、プライベートゾーンについて早くから知識をもたせることがすべてにつながってきます。—— 我が子が性犯罪の加害者になる可能性もあります。加害者にならないために親が注意すべきことはありますか?これもやはり性教育の原点となる自分の体を大切にすることを幼いうちから伝えること。自分を大切にできれば、相手のことも思いやれるので、加害者となる可能性は圧倒的に軽減できます。また、大人になって性的な逸脱行動をする人の成育歴を見ると、周りから傷つけられてきたという過去がある人が多いそう。親が気づかぬうちに精神的な虐待をするといったことがないよう、子どもに寄り添うことが大事です。それと、地域や社会で性犯罪が起きにくい環境づくりをすることも大切。性犯罪をおかした小児性愛者を多く診察してきた先生によると、小児性愛は生まれつきのものではないそうです。例えば、大人と対等にコミュニケーションを取るのが苦手と感じていたとき、子どもを対象にした性的なビデオを見ることで、自分より力のない子どもなら大丈夫なのだと結びつき、小児性犯罪に走ってしまう。そもそも子どもを性の対象にすること自体がおかしなことで、そういうポルノ商品を世に出すことが犯罪行為。そのビデオに出演させられている子どもたちは完全に被害者です。徹底的に取り締まり、社会全体で許さないという姿勢をみせる必要があります。また、街頭に見守りポスターを1枚貼るだけでも、性犯罪が起きにくい環境づくりができます。地域の大人たちで協力して子どもを守ることが大切。そして、家庭内で性についてなるべくオープンに話せる関係性を築いておけるといいですね。■性被害にあった我が子に一番かけてはいけない言葉—— 万が一、我が子が性被害にあってしまった場合、親としてどのような対応をするのがいいのでしょうか?まず、あなたは何も悪くないと伝えて、寄り添うこと。絶対にいってはいけないのは、「あなたが短いスカートを履いていたから…」など、被害者側にも一因があると諭してしまうことです。いまトラウマインフォームドケアというのが注目されているのですが、子どもの頃のトラウマが後の生きづらさや問題行動に影響するというもの。親が第二の加害者にならないように、とにかく心に寄り添うことが重要です。そして、あなたのせいではないと伝えたあとは、専門家につなぐこと。私がおこなっている思春期外来では性被害にあったかどうかを診察して診断書を書くのですが、心のケアまではなかなか難しい。小児精神科の専門医にみてもらうのがいいのですが、まだ数が少ないのが現状です。専門家につなぐのに時間がかかる場合は、とにかくお子さんにあなたの味方だと伝えて、心に寄り添うようにしてください。 サッコ先生と! からだこころ研究所 小学生と考える『性ってなに?』(リトルモア刊) 小学生が自分で読んで学べる性教育の新しい教科書。サッコ先生がときどき質問を投げかけたりしながら、体のしくみや性について楽しくポイジティブに学べます。ミッションでは、“自分の脈をはかってみよう!”“自分の性器を見て見よう”などチャレンジしながら自分の体を正しく知ることができ、コラムでは“性器の洗い方”など役立つノウハウもわかりやすく解説しています。【お知らせ】サッコ先生と!みんなで学ぼう「性ってなに?」~小学生向け・はじめての性教育ワークショップ~●講師高橋幸子(産婦人科医、『サッコ先生と!からだこころ研究所』著者)●日時2021年5月9日(日) 1回目 11:00~/2回目 13:30~※1回目、2回目は同じ内容です。●会場・お申し込み詳細は リトルモア HP をご覧ください。
2021年04月01日東日本大震災の発生から10年となる3月11日、天皇陛下は東京・国立劇場で開かれた犠牲者の追悼式に雅子さまとともにご出席。陛下は被災地、被災者へ寄せる思いを述べられた。「復興が進む中にあっても、新しく築かれた地域社会に新たに人と人とのつながりを培っていく上では課題も多いと聞きます。家族や友人など親しい人を亡くしたり、あるいは住まいや仕事を失い、地域の人々と離れ離れになったりするなど生活環境が一変し、苦労を重ねている人々のことを思うと心が痛みます。また、原子力発電所の事故の影響により、人々がいまだに自らの家に帰還できない地域や、帰還が始まったばかりの地域があり、農林水産業への風評被害の問題も残されています」10年という長い歳月が経った今でも、復興は道半ばであり、さまざまな課題を挙げられて“震災は現在も続いている”と強調されたのだ。震災を風化させまいという強いお気持ちが伝わってくる。異例の長さともいえる6分間にわたるお言葉は、雅子さまとご一緒に、10年間の被災地訪問を振り返りながら、追悼式の直前まで推敲を重ねなられたという。その表れとして、お言葉のなかでは、「皇后と共に」と2度も言及されている。「私も、皇后と共に、被災地を訪れてきましたが、関係者の努力と地域の人々の協力により、復興が進んできたことを感じています」「私も、皇后と共に、今後とも被災地の方々の声に耳を傾け、心を寄せ続けていきたいと思います」陛下はこれからも雅子さまと“二人三脚”で、被災地に心を寄せていく意志を示されたのだ。これまで両陛下は皇太子ご夫妻時代に、被災した岩手、宮城、福島の3県を3回ずつ訪問されている。追悼式を前にした3月4日には岩手県、3月17日には宮城県の被災者たちとオンラインで懇談された。今後、福島県へのオンライン訪問も検討されているという。陛下は今年2月のお誕生日会見で、こう述べられた。「私も雅子も、今後とも被災地の方々の言葉に耳を傾け、被災された方々の力に少しでもなれるよう、被災地に永く心を寄せていきたいと思っています。そしてまた、機会があれば、10年を超す歳月を経た被災地を訪れてみたいと願っております」10年を節目、区切りと考えるのではなく、さらなる復興のスタートとしてとらえるためにも、陛下と雅子さまが被災地を再訪される日が待たれる――。
2021年03月19日2021年3月5日、タレントの中川翔子さんがYouTubeチャンネルを更新。長年悩まされてきた、『ストーカー被害』について告白しました。2018年、中川さんをつきまとったとして、ある男性がストーカー規制法違反の疑いで逮捕。しかし、この事件以外にもストーカー被害は何度も発生しており、そのたびに引っ越しを余儀なくさせられたといいます。中川翔子「もう、つらくてどうにかなりそうだった」動画によると、中川さんの行きつけの店へ突然来て、「中川翔子を出せ」「中川翔子と約束してる」「中川翔子と結婚してる」と騒いだり、暴れたりする人がいたそうです。しかし通報をしても、警察は被害がないと逮捕ができないため、被害を受けてもほとんどが泣き寝入りになってしまうのだとか。さらに、昔住んでいたマンションでは「エレベーターの中で身体をつかまれ、盗聴・盗撮をされたこともあった」といいます。急いで引っ越しをせざるを得なくなった中川さんですが、猫を飼える物件がすぐに見つからず、愛猫と半年間も離ればなれで暮らしたことも。当時をこう振り返り、このように述べました。どうにかなりそうでした。本当につらくて。生きがいの愛猫とも離ればなれになって。めちゃくちゃ悔しかった。大切な時間やお金は、もう一生取り戻せないんです。そのゆがんだ行動が、どれほど人の人生をゆがませるか…。中川翔子の「ヲ」ーより引用中川さんは「ストーカーは人を精神的に追い込み、大切な時間も奪うもの」だと、つらい経験を思い返しながら明かしました。愛猫との時間を奪われ、数回にわたる引っ越しも余儀なくされた中川さん。しかし、加害者を簡単に逮捕することはできず、泣き寝入りになってしまう現実は、本当に苦しいものだったでしょう。そして動画の後半、中川さんはこのように呼びかけています。みなさん、SNS時代なので、距離感が分からなくなってしまう人が一定数いるみたいなんです。本当に悩んで本当につらかった。だから、こういう思いはたくさんの人にしてほしくないと思うので、くれぐれも気をつけてほしいです。今まで、そういう体験がなかったとしても全然あるんですよ。私もまだすごく怖いです。もう引っ越したくない。みんながお互いを思いやって、安全に幸せに心から笑顔で暮らせたらいいのに。これからも私は静かに暮らしたいです。だからそっとしておいてください。中川翔子の「ヲ」ーより引用「SNSの普及で、人との距離感がうまくつかめなくなってしまう人がいる」と持論を展開した上で、これ以上苦しむ人を増やさないために、注意喚起を行った中川さん。ネット上では、さまざまな声が上がっています。・悪い人は好きなことをして、被害に遭った人が我慢をするなんて、おかしい。中川さんが1日でも早く安心して過ごせる日が来てほしい…。・よく、勇気を出して打ち明けてくれたと思います。多くの人にしょこたんの想いが伝わって、苦しむ人が減ってくれたらいいな。・過去に同じような思いをしたことがあるので、話を聞いていて他人事には感じませんでした。被害者の心の傷はずっと残る。ストーカー被害を防ぐために警察庁によると、2020年のストーカー規制法に基づく警告件数は2146件にのぼり、被害者は女性が80%以上を占めるといいます。少しでも「怪しい」と感じたら、周囲の人に助けを求め、警察へ相談するようにしましょう。また、『防犯ブザー』や『催涙スプレー』などの、撃退グッズの携帯や、個人情報が記載された書類を捨てる時は、シュレッターにかけるなどの自己防衛策を心がけておくといいかもしれません。[文・構成/grape編集部]
2021年03月06日新型コロナウイルス感染症(以下、コロナウイルス)によって、私たちの日常は大きく変化しました。感染対策を意識した行動を取るようになり、旅行や帰省などの遠出を自粛するようになった人も多いでしょう。そんな中、ホテルや旅館などの宿泊施設では、宿泊客に安心して楽しんでもらえるよう、さまざまな工夫や新たなサービスを始めているようです。2021年2月上旬、神奈川県横浜市中区にあるホテル『ローズホテル横浜』に取材をしました。横浜中華街エリアの老舗ホテル『ローズホテル横浜』の新たな挑戦『ローズホテル横浜』は、横浜中華街エリアの中にあり、国内外から多くの観光客が訪れる横浜を代表するホテルの1つです。しかし、2020年から始まったコロナウイルスの流行によって、これまでにないピンチに陥ったといいます。ホテルの総支配人である、渡部一樹さんにお話を伺いました。――2020年からのコロナウイルス禍によって、ホテルにどんな影響がありましたか。ローズホテル横浜は、国内のお客様が8割、外国人のお客様は2割程度いらっしゃいます。欧米系のお客様やアジア圏ですと、台湾からのお客さまが多いですね。ちょうど1年前になりますけども、まず最初にコロナウイルスが中国の武漢から出たということで、「中華街=中国人が多いから危ない」といった風評被害にあいました。でも実際、横浜中華街にいらっしゃる中国の方というのは、ずっとこちらに住んでいる方で、外からたくさん来ているわけではありません。しかし、中華街は怖いから行かないという理由でのキャンセルが出てしまって、それに追い打ちをかけてダイヤモンド・プリンセス号の件がありまして…。中華街というより「横浜全体が危ない」となってしまった。2020年1月、クルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号の船内でコロナウイルス感染のクラスターが発生。横浜港に停泊したことで大きな騒動になりました。また、中国でコロナウイルスが最初に見つかったこともあり、中華街エリア全体に対するイメージの低下は深刻だったといいます。それから1年以上が経ちますが、中国の旧正月『春節』の時期にもかかわらず、中華街の人手は少なめ。にぎやかさを取り戻すまでは、まだ時間がかかるでしょう。予想だにしない事態で、ホテルの運営についても大きな見直しが求められ、感染対策をはじめ、さまざまな取り組みを始めたそうです。――コロナ禍になって、サービスが変わったことは?まず、大きく変わったことは接触をできるだけ、避けるというところです。お客様と会話をするのをなるべく避けなければいけない。それがこれからのホテルのサービスになっていくのかなと。そこで、これまではチェックインの際、お客様の荷物を持ってお部屋まで行くサービスを行っていましたが、逆に避けるようになりました。もちろん、お客様の中には持ってほしいと希望される方もいますので、お声がけをして、ご希望の方には荷物をお部屋まで運ぶという形に変えました。また、宿泊のお客様にはまず体温と健康チェックをさせていただいてから、チェックインになります。そこではどうしても手間と時間がかかってしまう。お客様にとって待たせる行為はストレスになってしまうので、以前のようにチェックイン時に朝食の案内を丁寧にすることは避けるなど、時間をかけないような接客に変わってきています。――感染対策は、どのようなことをしている?感染対策はもちろん力を入れていて、部屋の清掃にはかなりの時間をかけるようになりました。お客様が手に触れる場所はすべて消毒いたします。テレビのリモコンは直接手で触れないように、ビニールをかけ、不特定多数の人が触れるボールペンやメモ帳は下げるようになりました。客室だけでなくレストランについても、清掃は徹底しています。お客様が出た後は消毒剤でテーブルと椅子をすべて拭き取ります。消毒液を置くだけでなく、体温チェックのための非接触の体温計、二酸化塩素が飛んで空間除菌をするための機械なども導入しました。あとは社員についても、人と接触した後の消毒は徹底しています。いい意味で神経質にはなりましたよね。渡部さんいわく、「感染対策は手間がかかるけれど、目に見えないことが多い」とのこと。ローズホテル横浜では感染対策を実施していることを分かりやすく示すため、簡単な動画を作成してウェブサイト上に掲載しています。This is the ROSE BRAND PROMISE.『おもてなし』の心を大切にしたい従業員が身に付けているものとは?「できる限り安心して泊まってもらいたい」という想いで感染対策を徹底していると話した渡部さん。しかしこうした感染対策を重視することで、接客の部分でさまざまな課題が発生したそうです。その中の1つが、マスク問題。従業員は全員マスクを着用して接客をしていますが、これによって表情が隠れてしまうのが気になったといいます。そこで、従業員が身に付けるようになったのは…。「マスクの下は笑顔です」名札の下には、笑顔の写真が!確かにこれなら、相手がどんな顔をしているのか、ひと目で分かりやすく安心ですし、見ていてほほ笑ましい気持ちになりますね。渡部さんは『笑顔付きの名札』を始めた経緯について教えてくれました。――『笑顔付きの名札』を始めたきっかけは。やはり、我々がお客様に第一印象を与えられるのが、笑顔です。しかし、それがこのマスクによって半減してしまう。お客様に伝える意味でこの名札を始めました。また、社員に対してもコロナ禍では元気がなくなってモチベーションが下がってしまいがちになりますので、このバッチを付けてみることによって「笑顔を忘れてはいけない」という意識付けにもなればと思っています。もう1つは、ホテルの新入社員に対してなのですが、彼らは入社してからずっとマスクを着けています。お互いの素顔が分からないことがあったので、社員同士がお互いに顔を覚えるという意味でも大切なのです。新しく入った社員のコミュニケーションのためにも、取り入れたという『笑顔付きの名札』。宿泊客や同業者の人たちからも好評を得ているそうで、「これは良い取り組みだね」と言葉をかけてもらえるといいます。「表情はやっぱりホテルマンとしては大事なところです」と渡部さんは語っていました。「コロナ禍でも息抜きを」新たなホテルステイの楽しみ方ローズホテル横浜では、2021年2月現在、密を避けて楽しめるさまざまなホテルの楽しみ方を提案しています。その1つが、ルームサービスで楽しめる食事。館内にある中華料理店『重慶飯店』のコースメニューを楽しめるほか、季節ごとにメニューの変わる『アフタヌーンティ』も人気です。重慶飯店のルームサービスは人気が出て、コースメニューをさらに増やしたとのこと。また、テイクアウト需要も高まっており、随時新しいメニューを更新しています。お祝いごとや、ちょっと豪華な食事を食べたい時などに利用する人は多いようです。ほかには春節の時期に合わせて、『春節タルト』も販売。2021年はなんと3種類のカラーのタルトを作り話題になりました。新色のグリーンはピスタチオのムースで作られているのだとか!かわいい上に、おいしそうですね。こちらは同年2月23日まで数量限定で販売しています。また、同年3月末まで、人力舎で中華街の二大廟『関帝廟(かんていびょう)』と『媽祖廟(まそびょう)』を周り、ルームサービスで重慶飯店の食事を楽しめる宿泊プラン『横浜中華街のイルミネーションとパワースポット寺院巡りの旅』も実施中。華やかな春節の中華街をゆっくり周って、おいしい食事も味わえるので、週末のちょっとした観光にぴったりですね。お得な情報が随時見れる『ドラゴンポイントカード』ローズホテル横浜では、政府による経済支援政策『GoToキャンペーン』の実施期間中、神奈川県や東京都、千葉、埼玉といった近隣地域から新規の宿泊客が多く訪れたといいます。そこで、新たな顧客にリピーターになってもらうべく、『ドラゴンポイントカード』というポイントカードの案内をしているとのこと。こちらのカードはローズホテル横浜の系列店で使えるもので、全国の重慶飯店の店舗でも利用可能です。ドラゴン電子マネーをチャージすると、還元率2%がキャッシュバックされたり、1円1ポイント換算で3万ポイントたまると、翌日に電子マネーが千円分もらえたりと、お得なサービスが付いてきます!また、ドラゴンポイントカードのスマホアプリをダウンロードすれば、アプリ限定のクーポンやお得情報などがお知らせで流れてきますよ。コロナ禍で環境が大きく変化する中で、できる工夫をして苦境を乗り越えようと努力する、ローズホテル横浜。渡部さんは、インタビューの終わりに社内で行っていることについて、教えてくれました。5年ほど前から、従業員がマルチタスクで仕事をできるように進めています。これまでは決まった部署で決まった仕事をそれぞれしていましたが、各自がどこでも手伝えるようになれば、緊急時に、無駄なく効率よく仕事が進められるので。こういった環境下で時間に余裕がある時に、ほかの部署や仕事を経験できれば、従業員の自信が付き、忙しくなった時にすごく力が付いていると思うんです。「苦しい時でも、その状況をできるだけ楽しみ、新しいアイディアやチャレンジに結び付けることが大事」と話してくれた渡部さん。ローズホテル横浜をはじめ、多くのホテルが、今できる『おもてなしの形』を考え続けているのでしょう。ステイホームに疲れた時は、地元を応援する気持ちを込めて、近場のホテルでゆったりとした時間を過ごすのもいいかもしれません。横浜中華街の近くまで来たら、ローズホテル横浜に足を運んでみてはいかがでしょうか。grapeでは、コロナ禍における企業や人々の奮闘を紹介する記事を、特集という形でまとめています。よろしければご覧ください。grape『日本がんばれ応援団』特集[文・構成/grape編集部]
2021年02月19日女優の松岡茉優が、福島県の「ふくしま 知らなかった大使」に任命されたことが19日、分かった。あわせて、松岡が出演する動画「テスト」編、「任命式」編が特設サイトで公開された。松岡は、福島を知らない人たちの代表として「ふくしまの今」や「復興のあゆみ」を学び、広く伝えていく任務を担う。今回公開された「テスト」編では、福島県についてのテストに苦戦しながらも一生懸命に解答する姿が描かれ、「任命式」編では、リモートで出演した内堀雅雄県知事から任命される様子や、大使としての意気込みを収めた。今後は、意外と知らない「ふくしまの今」を松岡とともに学べる動画を公開予定。松岡はまず「先日の大きな地震で被害に遭われた皆様へ、心よりお見舞い申し上げます」と述べ、「福島県知事である内堀雅雄様とリモートでお話しさせていただいて、その時知事が仰った『風評被害もあるけれど、風化も大きな問題』という言葉。私も今の福島をほとんど知りませんでした」と語った。そして「震災から10年経った今、新しい気持ちで福島を見つめたい。応援したい。私の体験を通して、今の福島をお届けできるよう精一杯努めます」と決意を込める。福島県のクリエイティブディレクターを務める箭内道彦氏も、「2月13日夜に福島県と宮城県で発生した最大震度6強の地震による被害に遭われた皆様に、心よりお見舞いを申し上げます」とコメント。「世には様々な大使が活躍していますが『知らなかった大使』の誕生は、世界で初めてかも知れません」と話し、松岡を「2021年の福島に、とても心強い存在」と太鼓判を押した。
2021年02月19日性犯罪の被害者に、精神的な苦痛を与える『セカンドレイプ』。具体的には、被害者の落ち度を指摘したり、被害時の苦痛を思い出させたりといったものが『セカンドレイプ』にあたります。大島薫(@OshimaKaoru)さんが描いた4コマ漫画は、そうしたセカンドレイプをする人の認識を改めさせてくれる内容のものでした。漫画『抵抗しなかったお前が悪い』をご紹介します。「抵抗しなかったお前が悪い」という四コマ漫画を描きました。 pic.twitter.com/5ML4gsVnCX — 大島薫 (@OshimaKaoru) January 8, 2021 性被害にあった女性に対し、「本気で抵抗すれば、なんとかなったはず」「その服装は乱暴してくれといっているようなもの」などと被害者の落ち度を指摘していた男性。しかし、いざ男性が強盗の被害に遭うと、周囲からは聞き覚えのある言葉が返ってきたのでした。状況こそ違えど、犯罪に遭遇した時の心理は同じはずです。力では勝てなかったり、相手が武器を持っていたりすれば、恐怖で身体が支配され、言葉すら発せなくなってしまいます。また、きらびやかに着飾る人が強盗されることを目的としてそうした服装をしているわけではないのと同じで、容姿は犯罪に遭った落ち度にはなりません。『セカンドレイプ』をなくすには、相手と近しい視点で物事を見る想像力、そして「被害者は悪くない。悪いのは加害者」という意識を持つことなのではないでしょうか。なお、世の中には、セカンドレイプを恐れて、被害を告白できない人も少なくないといいます。もちろん、性犯罪そのものがなくなることに越したことはありません。しかし、セカンドレイプがなくなることで、より被害者が事件を訴えられる環境が整うはずです。[文・構成/grape編集部]
2021年01月09日■前回のあらすじ上手く説明できない生徒を何度も前に立たせる先生。さらにみんなの前での「吊るし上げ行為」はエスカレートし…被害にあった話をみんなの前で発表するよう、強要した先生。するとクラス内に、もう一人被害者が…!勇気を持って告白してくれた女の子に、あつぼね先生はどう返す?次回へ続く※あくまで個人の体験談です。先生にまつわるお話になりますが、「すべての教師がそうだ」と誤解のないようお願いします。※実話をベースとしたフィクションです。登場人物はゆっぺさん含めすべてフェイクです。コミックライター: ゆっぺ 【同じテーマの連載はこちら】 4人の子育て! 愉快なじゃがころ一家 この連載の全話を見る >>
2020年12月30日北海道といえば、広い大地で育つおいしい食べ物がたくさんあることで有名です。百貨店などで開催される北海道物産展に足を運ぶ人もいるでしょう。北海道は、小麦やタマネギなどの国内生産量は1位。さらに、国内最大の牛肉産地です。しかし、新型コロナウイルス感染症(以下、コロナウイルス)の影響で、外食需要の落ち込みが続いています。※写真はイメージ実際に畜産農家に話を聞いてみた北海道の営農を支え、全国の消費者に食の供給を行っている、ホクレン農業協同組合連合会(以下、ホクレン)は『食べて応援!北海道産牛肉』と題し、特別価格で牛肉をオンライン販売しています。grapeでは、ホクレンと牛肉の生産者にリモートでインタビュー。現状とこれからについて聞きました。北海道十勝地方にある『大野ファーム』のこだわりとは取材に協力していただいたのは、北海道肉用牛生産協議会の会長を務める大野泰裕さんと、ホクレンで『“おいしい”はエールProject』を担当している桑山陽子さん。大野さんは、北海道河西郡芽室町(めむろちょう)で牧場・カフェを併設する『大野ファーム』を運営しています。大野ファームの大野泰裕さん写真提供:ホクレンGREENまずは、大野ファームでのこだわりについて聞きました。―大野ファームのこだわりはなんですか。『牛を健康に育てる』ということを一番の目的に行っています。こだわりとしては、環境をよくして病気の発生を減少させることによって、抗生剤の使用を減らしています。また、遺伝子組み換え飼料も与えていません。「できるだけ北海道産の飼料を使いたい」という想いがあり、北海道産のトウモロコシや、小麦、あとはお米や米ぬかを積極的に使っています。牛からの排泄物は堆肥として畑に還元し、新たな作物の生育を促して持続可能な農業に役立てています。簡単そうに聞こえますが、飼育頭数4千頭の規模でやっているのはすごいことなんですよ。大野ファーム写真提供:ホクレンGREEN大野ファームでは、乳を搾る乳用牛と和牛の交配から生まれた『交雑種』が約6割、乳用牛を肉用に育てた『乳用種肥育牛』のオスが約3割、黒毛和種が約1割の約4千頭もの規模を18人で、餌を作るところからこだわりを持って取り組んでいます。これだけ飼育頭数が多くても、乳酸菌の入ったエサを使うことでアンモニア臭をおさえ、排泄物の臭いが少ないのだとか。また大野ファームでは、愛情を込めて育てている牛たちに対する感謝を込めて、個人の牧場では珍しい『畜魂碑(ちくこんひ)』を建てています。―畜魂碑があるのは珍しいですよね。各市町村で亡くなった牛を供養するところは多いですが、個人の牧場で持っているのは珍しいです。最後まで育ててお肉になってくれると、牛の一生としてはよかったのかなと思うのですが、途中で亡くなってしまう牛もいます。亡くなった牛と、牛の命をいただいていることへの供養として、父親が建てました。亡くなった牛がいた場合は社員全員で手を合わせています。大野さんは「牛を育てる人にとって、最後まで出荷ができることが喜び。みなさんに食べていただいて、『おいしい』っていってもらえることがやりがいです」と語りました。しかし、コロナウイルスの影響で、牛肉を食べてもらえる機会が減ってしまったのです。コロナウイルスの影響について―コロナウイルスの影響はいかがですか。『Go To Eat キャンペーン』で、外食などの消費が少し回復しました。ですが、緊急事態宣言のあった4~5月は、コロナウイルスの影響が大きかったです。肉の加工をしているところは、物産展が中止になって苦しかったと聞いています。家で食べる時は外食よりもいいものを食べようという動きからか、量販店での売れ行きは前年比110%ほどで、いい傾向ですね。ただ、業務用のほうが出荷量が多いので、うちも一番厳しかったです。なんとか、お盆の時期に持ち直してきました。外食産業が動かないと、業務用の大きい量が出ていきません。量販店がよくても出荷先のメインは外食だと思っています。先が見えないのは厳しいですが、ここで生産をやめたり減らしたりすると回復させるのに何年もかかるのです。落とした生産はすぐに戻りません。なんとしても今の生産量を減らさないでキープしないといけません。そうしないと経営自体も危なくなってきます。大野ファームには、毎月200頭もの牛が入ってくるといいます。一度生産を止めてしまうと、その後これまでと同じような供給量に戻すには数年かかってしまうのです。大野ファーム写真提供:ホクレンGREEN―行き場を失った牛肉はどうなるのでしょうか。冷凍庫に入ります。でも、牛肉は冷蔵のほうが価値が高いんです。一度冷凍すると価値が下がってしまいますけれど、仕方がないことですね。コロナウイルス流行後は、生産が回らなくなったので、冷凍にしながら続けていました。一時期、冷凍庫がいっぱいになりそうでした。 しかし、安く流通することで、消費が刺激されたと思います。牛の命が無駄になることは回避されました。冷凍にすることで、「無駄になる牛の命は回避された」と語る大野さん。コロナウイルスのまん延で困ったことはなんだったのでしょうか。―コロナウイルスで一番困ったことはなんですか。先が見えなくてこの先どうなるかということですね。あとは、従業員から感染者が出た時の対処。健康的な問題もありますが、風評被害が怖いですね。クラスターが発生すると、消毒作業が入り、生産が厳しくなるので恐怖を感じています。今もコロナウイルスには、細心の注意を払っているところです。カフェや事務の従業員を含めて26名が働いている、大野ファーム。もしも、感染したら従業員の命ももちろん心配ですが、風評被害の影響も心配なのだそうです。大野ファーム写真提供:ホクレンGREEN牛肉を知り尽くした生産者が教えるおいしい食べ方とは生産者が教える牛肉のおいしい食べ方を紹介―牛肉はいつもどのように召し上がっていますか。「今日はごちそうだ!」という日はステーキですね。あとは焼肉です。肉そのものの味を楽しもうという想いがあります。おいしいお肉はそのまま塩コショウで食べるパターンが多いです。※写真はイメージ牛の品種によっても食べ方が違います。和牛は霜降りになるので、すき焼きとかしゃぶしゃぶがおいしいと思ってます!ホルスタインとか霜降りじゃないお肉はステーキで300gとかで食べるとおいしいですね。牛肉に合わせた料理で食べたほうがいいのかなって思います。「一番好きな部位はサーロイン」と話す大野さん。やはり一番は肉の味がよく分かる、塩コショウだけのシンプルな味付けがいいようです。※写真はイメージオンライン販売について―現状、オンライン販売はいかがですか。大野ファームのオンラインでは、加工品を売っています。ふるさと納税には牛肉も出していますが、どちらも2019年よりも引き合いが強いと感じています。ネットは前年よりもいい傾向です。※写真はイメージネットの売れ行きはいい傾向でも、2019年の総売り上げには到底及ばないという現状。ホクレンの桑山さんに話を聞くと、牛肉だけでなく、ほかの道産の農畜産物もコロナウイルスの影響を受けているといいます。特に、国産の約90%を北海道でまかなっている小豆の消費も低迷が続いているのだとか。―北海道の特産品の現状はいかがですか。牛肉を含めて、北海道の農畜産物はご家庭で召し上がっていただくほか、業務用の需要が高く、外食産業や加工メーカーの売り上げが大きく影響します。牛肉の価格自体は戻りつつありますが、外食産業の回復には時間がかかり、今後が見通せない状況ですね。元の生活には戻っていないので根本的な解決になかなか至っていないのが現状です。大野さんも話されましたが、生産者にとって、先が見えないというところが不安要素の1つになっていると思います。大野ファーム写真提供:ホクレンGREEN小豆は、国産の約90%が北海道産です。小豆が多く使われている和菓子は、お土産や贈答品に用いられますが、この需要が大幅に落ち込んでいます。これに連動して、北海道産小豆の消費量は、過去30年と比べても低迷している状況ですね。日本の食を支える産地としては、継続して安定供給することが1つの使命だと思っています。生産者さんは、先が見えないからといって作付けや飼育をしないわけにはいきません。農業は続いています。いち早くこの現状が回復してほしいです。コロナウイルスの感染予防から、帰省や出張を控える人が多くいました。そのため、手土産などとして持っていく和菓子の材料となる小豆が売れなくなってしまったのだとか。大野さんと桑山さんに、これからの出荷の傾向について聞きました。―12月以降の傾向はどんな動きになりそうですか。大野さん:年末は、牛肉販売の最盛期です。 ぜひ12月の年末~お正月にお肉を食べていただきたいと思います。桑山さん:生産者さんが丹精を込めてつくった農畜産物は、本当においしくて、食べた人を笑顔にしたり元気にしたりできると思っています。 生産者さんの想いがこもった北海道産の農畜産物を食べて、一緒にこのコロナウイルスを乗り越えていきたいです。丑年は牛肉でお迎え!?大野さんはインタビューの中で、力強くこのようにも語っていました。「十勝和牛を、日本を代表するブランドにしたい」十勝の生産者が肥育した牛、『十勝和牛』。北海道は酪農のイメージが強く、全国に『十勝和牛』の名前が知れ渡ってはいないのが現状のようです。※写真はイメージ2021年は丑年。牛肉で年を越すのもいいかもしれません。北海道産の牛肉を囲んで冬は家族で団らんしてみませんか。ホクレンのオンライン販売サイトが気になった人は『食べて応援!北海道産牛肉』を。またInstagramでのキャンペーンなども行っている『“おいしい”はエールProject』が気になる人は、そちらも併せてチェックしてください。『食べて応援!北海道産牛肉』『“おいしい”はエールProject』ほかにも『あたらしい団らん』をgrape編集部が独自の目線でご紹介しています!気になった人は、こちらからご覧ください。特集『あたらしい団らん距離を超える』[文・構成/grape編集部]
2020年12月25日2020年、新型コロナウイルス感染症(以下、コロナウイルス)の感染拡大に悩まされる1年でしたね。緊急事態宣言や外出自粛によって、生活が変わった人も多いかもしれません。どうしても悲しいニュースが目に触れがちでしたが、世の中では心が温まる素敵なエピソードもたくさんありました。ネット上で反響が上がった、2020年のいい話をご紹介します。コロナ禍でも心を温めた素敵な話理不尽な風評被害にあった企業の社長が…コロナウイルスが流行するまで、多くの人が『コロナ』というワードに馴染みがなかったことでしょう。しだいに、コロナウイルスが流行し始め、名前が同じということだけである企業に風評被害が起きていました。株式会社コロナの社長は、社員の子供たちに対しての想いを新聞広告に掲載。社長の想いに感動の声が上がりました。「全国の人に見てほしい」「泣ける」株式会社コロナ社長のメッセージに涙…野良猫が病院にやってきた理由に涙病院に子猫をくわえてやってきた母親の猫。助けを求めて病院へ駆け込んできたのでしょうか。医師やスタッフが丁寧に診察をしてあげると、母猫は…。野良猫が具合の悪い子猫をくわえて病院へやってきたすると医師たちは…必死に里親を探していた小学生たちに宛てたメッセージに涙1998年9月、当時小学生の3人組が子猫の里親を必死に探していました。21年が経ち、里親となった夫婦が送ったメッセージとは。中年夫婦に『保護した子猫』を託した小学生たちその21年後?壁から聞こえる子猫の鳴き声を頼りに穴をあけると…壁の穴から出てきた小さな子猫。これでひと安心と思いきや、翌日さらなる予想外の出来事が起こったのです!壁に穴をあけて子猫を救った男性2日後、塞いだ場所から出てきたのは…?不運続きの男性を救った不在票に反響荷物を配達時に、不在だったことを知らせる不在票。通常ならば、荷物の内容や差出人の名前が書かれていますが、不在票には名前ではなく、長文のメッセージが書かれていました。2020年に入ってから、不運に見舞われてばかりだった男性を救った不在票とは。自宅ポストに残された『不在票』メッセージどん底にいた男性の心を救う1つの荷物に込められた、たくさんの人の思いやり披露宴で配るクッキーの配達を頼んだ女性。しかし、受取予定の前日には大型の台風が接近していました。不安になった女性が、問い合わせをしてみると…。ヤマト運輸の『不在票』につけられた1枚のメモそれを見て、花嫁は涙ぐんだ近くで休憩していた佐川急便のスタッフが見せた神対応会社に届いた100箱の荷物を、小さい台車1台のみで運ぼうとしていた2人。佐川急便のスタッフが見せた神対応に称賛の声が寄せられました。荷物を100個運ぶことになった女性半泣きになると、佐川急便の人が来て?体調不良で投稿できない女性を救った父親のLINE体調が悪くなり、学校に通えなくなった女性。医者の診察を受けても「異常なし」といわれるだけで、誰にも悩みを打ち明けられずにいました。そんな時、数か月に1度しか会えない父親から『LINE』が届いたのです。女性を救った父親の言葉とは。女子高生が『生きるのがつらい』とLINEしたら…父親の対応に、絶賛の声!卒業する駅の利用者に粋な計らいコロナウイルスの影響で、3月頃に予定されていた卒業式が通常通り開催されなかった学校も多かったでしょう。ネット上では「卒業証書が宅配便で届いた」などの声も散見されました。そんな時代の中、鹿児島県にある鹿児島中央駅では駅の利用者に、ある卒業証書を贈ったのです。駅に設置された『黒板』の内容に涙「なんて素敵な駅員さん」「素晴らしい!」駅でうずくまっていた女性に気が付いた、周囲の人の温かいサポート『メニエール病』を患っている女性がバッグにつけていたのは、病名や対処法などを書いていた『ヘルプマーク』。体調の悪そうな女性に気が付いた周囲の人たちがとった行動とは…。駅で発作を起こし、うずくまっていた女性続く展開に「涙が出た」コロナウイルスのニュースで気持ちが暗くなったり、予定が白紙になってしまったり、一筋縄ではいかない1年だったでしょう。今回紹介した素敵なエピソードはほんの一部。日常には、もっとたくさんの心温まる出来事があったに違いありません。2021年は、コロナウイルスの感染が収まり、上を向いて1つでも多くの幸せに触れられる1年になるといいですね。[文・構成/grape編集部]
2020年12月24日かつてここまで、ひとつの言葉が一瞬にして意味が変わってしまったことがあったらろうか?そもそもゴージャスで縁起がいい言葉の代名詞だったはずなのに……。ウィルス以外の“コロナ”の現状。そして、今後の付き合い方とは──。長野県佐久市にある「味蔵コロナ食堂」。3代目店主、須藤仁志さんは「70年以上、この名前ですからね。ウイルスのほうが新参者なのに」新型コロナウイルスの脅威は、いまだおさまる気配を見せない。また、ここへ来て東京や北海道、大阪など大都市部での感染者数が再増加し始めており、私たちの心から不安が完全にぬぐい去れる兆しはまったく見えない状態だ。「もう“コロナ”なんて言葉、見たくも聞きたくもない!」なんて人も多いことだろう。しかし、その“コロナ”という言葉のせいで、ウイルス感染とはまったく別のベクトルでとんだとばっちりを受けてしまい、理不尽なつらい思いをしている人々がいることをご存じだろうか?「世界には、もともと数えきれないほどの“コロナ”が存在したんです。それが、ウイルスひとつですべてがネガティブなイメージを持つことになってしまった。“言霊”とはよく言ったものです」こう語るのは、著述家の岩田宇伯(たかのり)さんだ。岩田さんは、10月に著書『コロナマニア』を発売。著書の中で、その名称のせいであらぬ風評被害を受けてしまった、国内外の“コロナ”を紹介している。「今年の2月に、たまたま地元の愛知県内で『喫茶コロナ』という店が目についたんですね。でも、その店の入り口に『店主が病気のために休業中』という貼り紙があって、ちょっと疑問を抱いたんです。本当かもしれないけど、その名前のせいでいろいろと支障があったのではないだろうかと。その後、何気なく地元の“コロナ”という店を調べてみたら、実際3軒つぶれていたんです。政府による4月の休業要請の前のことです。これは何かあるな、と。そこから、“コロナ”という名前の団体を本格的に調べてみようと思いつきました」■“コロナ”の意味が変わってしまった調べてみると、岩田さんが思っていた以上に“コロナ”は世界中に存在した。「レジャー複合施設『コロナワールド』にある『コロナの湯』に行ったら、お客さんがほとんどいない状態で。そのころはまだ面白半分なところもあり、“貸し切り状態だな”なんて喜んだりしていました。でも、調査を進め、風評被害に遭っている当事者の方々の話を聞くにつれて、『この現状はのちのためにも残したほうがいいんじゃないか』と思い始めていたところ、知り合いの編集者から企画を持ちかけられたんです」そもそも“コロナ”とはラテン語で「王冠」のこと。太陽の燃えさかっている部分も、冠になぞらえて「太陽コロナ」といわれている。つまり本来ならば、ゴージャスさを表し、勢いもあり、とても縁起のいい意味なのだ。この本を岩田さんに依頼した編集者の濱崎誉史朗さんは、出版の意義についてこう話す。「“コロナ”ほど、歴史上、一瞬で意味が変わってしまった言葉は今までなかったのではないかと思っています。日々言葉を扱っている編集者としては衝撃の事態です。ひとつの言葉の死、あるいは突然変異を見届けました。今後は以前と同じ感覚で“コロナ”の語感に立ち返る事が不可能になったため、後世への記録としてあらゆるコロナを集めて、書籍に残す意義を感じたのです。いわば歴史書でもあります」“コロナ”という言葉に、ある程度の衝撃を感じるようになった私たちも、歴史の証人となったといえるだろう。■ウイルスのほうが新参者なのにこの事態について、当の“コロナ”さんにはどのような変化があったのだろうか。長野県佐久市にある「味蔵コロナ食堂」の3代目店主、須藤仁志さんに話を聞いた。「今年の3月くらいから、SNSに面白半分に店舗の写真をさらされたり、茶化した投稿をされたりしました。営業中や夜中など、頻繁にいたずら電話がかかってきたりと、本当に困りましたね。そういうことをする前に、送信したり、電話していいものか、5秒待ってほしいと。そうしたら自分が今からやろうとしていることは意味のないバカげたことだと気づくと思うんですよ。とはいえ、5月に『テラスハウス』の出演者が自殺した一件があってからは、ネット関連のいたずらはパタっとやみましたね。うちの名前がおもしろいだの変だのって騒いだのは、みんな地元以外の人間ですよ。地元の人は“コロナさん、大変だねえ”なんて言いながら来てくれていたし、休業要請のときも持ち帰り料理の注文が結構あったんです」おかげで前年比の売り上げ減は約48%で、50%以下ではなかったため、「定額給付金の支給申請はしなかった」という。当初、須藤さんの祖父が「甘味処コロナ」の名前で店を始め、途中で「味蔵コロナ食堂」としてから70年以上はたつ。揚げるのに10分以上はかかるという、まさに太陽コロナのように見事に丸いかき揚げや、独自の味つけがおいしいソースかつ丼。地元はもちろん、県外のツーリング客などにも「名店」として知られている。「(“コロナ”という名前に)『大変だね!』『縁起悪いね!』『変えないの?』なんて言われるけど、70年以上、この名前ですからね。ウイルスのほうが新参者なのに。“COVID-19”なんて名称、どこもまともに使ってないですよね。『武漢熱、といった特定の地域を指定するような言い方は人権侵害になるからやめましょう』なんて言ってる人たちもいるけれど、じゃあうちみたいな個人の“コロナ”はいいのかと」最近は、風評被害をニュースで知ったという人たちから、応援の電話や手紙が届くという。「ありがたいんですけど、営業時間内の電話はちょっと……。うちは自分と母親と、二人っきりで回している店なんで、忙しいときに関係ない電話は実際困ってしまうんですよね。この前なんて、電話がかかって来たときに、かき揚げの注文で立て込んでいたので『すみません、いま昼時で忙しいので……』と言ったら『せっかく電話してやったのになんだその態度は!』って、逆ギレされてしまったんですよね。これも、電話する前に5秒待ってほしいですよね」今後も「もちろん店名を変えるつもりはない」という須藤さん。今年初めには、そろそろ看板や店舗をリニューアルしようと、太陽コロナを模した新たなトレードマークも考えていたという。「ウイルスにも似ているので、なんか使いづらくなってしまって。でも、アマビエみたいに御守りとして話題になってくれるといいんだけど。ステッカーとかにして売って、コロナに負けなかった店にあやかれる、って(笑)」■不安でIQが下がっている人々“コロナ”という言葉に必要以上におびえ、意味のない攻撃をしてしまう人は、どんな心理状態なのだろうか。精神科医でライフサポートクリニック院長の山下悠毅(ゆうき)さんによると、「人は不安な場面に遭遇すると前頭前野の血流が低下しIQ(知能指数)が下がってしまう」という。「そして劣等感や被害者意識が強い人ほど些細(ささい)なことで不安を感じてしまうため短絡的・衝動的な行動をとってしまうのです。彼らは、“ひょっとしたらこれは自分の勘違いかも”と考えることが苦手なため、自己本位な言動を繰り返してしまうのです。結果、多くの方と衝突を繰り返し、ますます劣等感や被害的な自意識を強めてしまうのです」味蔵コロナ食堂に電話やSNS攻撃をしかけた人々には、このような心理が考えられるという。「おもしろいものを見つけた、ということで、ほかの人より優位性をとり、不安を打ち消そうとしていたのでしょう。また、応援の電話をかけてきた方も実は同様の心理状態といえます。自分自身が不安だから、相手の立場を考えず、すぐに電話をしてしまった、と考えられます」山下さんはこうも続ける。「コロナ禍という、先が見えない状態は、誰にとっても自己本位な言動に陥りやすいものです。そこで何か感情を揺さぶる情報を目にした際には“まずは見守る”を習慣にしてほしいのです。不安によって一時的に下がった前頭前野の血流は、時間とともに必ず回復し、最良な言動をとることができるからです」◆◆◆「言葉という、形のない存在が人に与える影響力の怖さ、そして不安におびえると急激に思考力が低下してしまうという人間の愚かさが、あぶり出されているのが現在なんでしょう」と岩田さんは語る。まさに太陽コロナの炎にあぶりだされたかのように──。「でも、それを克服してきたから今があるんだと思います。実際、世界中でその兆しは見えてきています。中国では“コロナ撲滅のために戦ってくれている医療関係者の方々を称えよう”という楽曲や番組が大量に作られていますし、世界中で“コロナ”を題材にした作品が次々と発表され始めています。日本はまだ、マスク警察が幅をきかせている、同調圧力の強い国ですから、いささか出遅れている感がありますが……。私はこれからも世界中の“コロナ”を観察し続け、応援し続けたいですね」
2020年12月11日山口県山口市にある日帰り温泉『おんせんの森』。入浴施設のほか、書籍や漫画が5千冊以上取り揃えてあったり、卓球ができたりさまざまな楽しみ方ができるといいます。しかし、この『おんせんの森』である事件が起きたのだとか。人気漫画『鬼滅の刃』が盗まれる2020年9月25日、Twitterでこのような投稿がされました。【悲報】リラックスルームから鬼滅の刃1巻から20巻までが盗まれた。頑張って集めたのに...。間違って持って帰ってしまったという人はコソっと元に戻しておいてほしい。 『誰かが道を踏み外しそうになったら 皆で止めような』 警察には言わず、 SNSの力でその人を止めてあげたい。 #鬼滅の刃 pic.twitter.com/vHffnmLkXt — おんせんの森[フォローしてね] (@onsen_mori) September 25, 2020 本棚からごっそりと無くなったのは、人気漫画『鬼滅の刃』20冊。スタッフは「頑張って集めたのに…」と悔しさをにじませていました。しかし、警察には報告せずに、「もし持ち帰った本人がいたら戻してほしい」と呼び掛け。投稿には「許せない行為」「酷すぎる」といった声が寄せられていました。ネット上では誹謗中傷が相次ぐこの投稿は拡散され、テレビでも放送されました。すると、次第に『おんせんの森』のTwitterに誹謗中傷などが送られてくるようになってきたといいます。スタッフは「馬鹿じゃないのか」といったメッセージがたくさん届き、心を痛めていました。それでも戻してくれる人だと信じたいため、しばらく様子を見ることに。その間にもTwitterには、励ましの言葉が寄せられていていたようです。約10日経っても戻ってこなかった漫画。しかし、漫画が盗まれたことを知った『鬼滅の刃』のファンからあるものが送られてきました。全国のファンから送られてきたものに感動!久しぶりに出社したスタッフ。すると、何やら大きな段ボールが7箱届いていました。中を開けてみると…。なんと、漫画『鬼滅の刃』が合計140冊届いたのです!同年10月8日時点で、その数はまだ増えており9セット180冊以上になったのだとか。『おんせんの森』は、この寄付に対して「本棚に陳列をさせて頂き、大切に保管をしていきたいと思います。本当にありがとうございました。これを機にしっかりと防犯対策をし運営します。この度は、皆さまご心配をおかけし申し訳ございませんでした」とコメント。さらに、中には手紙を添えて寄付をしてくれた人もいたようです。この報告には、ネット上で心配していた人からも「よかったですね!優しい世界」「不覚にも泣いた」「愛のある寄付ですね」といった声が寄せられていました。『おんせんの森』は、漫画の盗難に加えて新型コロナウイルス感染症や、迷惑YouTuberによる風評被害によって「今年はいいことがなかった」といいます。しかし、「SNSを通じて私たちは勇気づけられました。本当にありがとうございました」と温かいファンによる支援で救われたようです。困った時、すぐに手を差し伸べられる優しさに感動しますね。『おんせんの森』が気になった人は、訪れてみてはいかがですか。『おんせんの森』[文・構成/grape編集部]
2020年10月11日2020年8月29日、ドラマ『北の国から』(フジテレビ系)や『Dr.コトー診療所』(フジテレビ系)などで知られる、俳優の吉岡秀隆さんが、新型コロナウイルス感染症(以下、コロナウイルス)に感染していたことが、所属事務所の発表により分かりました。所属事務所によると、吉岡さんは出演作の準備のため、同月28日にほかの出演者やスタッフとともにPCR検査を受け、当日中に陽性の結果が出たとのこと。また、吉岡さんの家族以外に濃厚接触者はおらず、吉岡さん本人は29日から宿泊療養に入っていることを報告しています。なお、吉岡さん自身も、陽性の結果を受けコメントを発表しました。私、吉岡秀隆は8月28日に受けたPCR検査の結果、陽性になってしまいました。スタッフやキャストの皆さまに多大なるご迷惑とご心配をおかけして、本当に申し訳なく思っています。参加する作品のガイドラインを遵守し、本番と食事以外はマスクまたはフェイスガードを着用し、日常も感染対策を心がけていました。熱や咳などの症状は出ておりません。10日から14日程の隔離生活をいたします。全快に向けて気持ちだけでも前向きに日々を過ごそうと考えております。充分に気をつけているつもりでも感染するのが新型コロナです。どうか皆さまも正しく恐れてください。吉岡 秀隆吉岡秀隆オフィシャルサイトーより引用ワクチンが開発されていない今、コロナウイルスに感染しない、感染させないためにできることは徹底した予防対策のみです。しかし、人込みを避け、手洗いうがいを徹底し、マスクやフェイスガードを着用するなど、どんなに対策していても感染する可能性があるのがコロナウイルスの怖いところ。吉岡さんのコロナウイルス陽性の報告を受け、ファンからは心配の声も上がっています。・出演作を控えていたならなおのこと、吉岡さんも感染対策を徹底していたと思います。それでもこうして陽性になってしまうなんて、怖いですね。気を付けます。・どうか吉岡さんが無事に回復しますように。・「正しく恐れてください」という言葉は、まさにその通り。いろんな意味に受け取れるな。コロナウイルスという未知のウイルスに対する強い不安感は、時に、人の判断力を鈍らせます。「どうかみなさまも正しく恐れてください」という吉岡さんの言葉にもあるように、コロナウイルスへの恐怖心が、例えば差別や風評被害など、感染対策と呼べない行動につながるようなことはあってはなりません。いつどこで誰がコロナウイルスに感染してもおかしくない状況の中、正しい危機感を持ち、私たち一人ひとりが感染対策に努めていきたいですね。[文・構成/grape編集部]
2020年08月30日※写真はイメージです性被害を訴える女性の「告発記事」がSNS上で反響を呼んでいる。福祉団体で活動中、性暴力を受けたにもかかわらず、被害の口外をとがめられ、黙殺され続けてきたのだ。打ちのめされてなお声を上げた「本当の理由」を、女性が週刊女性だけに打ち明けてくれた。■相談相手は心配するどころか……「福祉団体に関わる中で、外部の関係者から性暴力を受けました。スタッフや責任者に相談しても十分に話を聞いてもらえず、警察に届け出ることも止められ、被害をなかったように扱われたのです」そう打ち明けるのは田中慶子さん(30代=仮名)だ。事件は2015年9月、東京・豊島区の『べてぶくろ』と呼ばれる福祉団体で起きた。自治会のイベント準備中、そこへ出入りしていた地域住民の鈴木章氏(仮名)から性暴力被害を受けたのだ。「当時、午後4時まで介護ヘルパーの仕事をしていました。仕事を終えて『べてぶくろ』のある町会の会館へ行くと、スタッフの高橋五郎さん(仮名)に“鈴木がいるから、お酒の相手をして”と言われました。お酒がなくなり、鈴木氏と2人で奥の部屋に酒を取りに行ったら、そこでキスされたんです。両手で押しのけましたが、勝手口のドアに追いやられ、無理やり胸を触られ、下着の中に指を入れられました」事件直後、田中さんは高橋さんに相談の電話をしている。「高橋さんは“明日、話を聞くから”となだめるようなことを笑いながら言い、電話が切れました。翌日にも話をしましたが、性被害に遭ったのに、その場で対応しなかったことの謝罪はなく、心配しているようには見えませんでした。そればかりか(性被害について話すと)“地域で生活しづらくなるけど、覚悟はあるの?”と、強く迫るようにも、とがめるようにも言われました」それ以後、田中さんは5年もの間、『べてぶくろ』の関係者から事件を軽視され、訴えかけても黙殺されてきた。性被害を明らかにした後、周囲の対応や言動でさらに傷つけられる行為を「2次被害(セカンドレイプ)」という。積極的に関わってきた団体から2次被害を受け続けた田中さんは、傷を深め、うつに苦しむようになる。ヘルパーの仕事も続けられなくなり、退職を余儀なくされた。田中さんが『べてぶくろ』と関わり始めたのは大学生だった’11年10月ごろ。もともと、精神障害などで生きづらさを抱える人たちの居場所として知られる、北海道浦河町の社会福祉法人『浦河べてるの家』(以下、『べてる』)に魅力を感じていたという。『べてる』では「当事者研究」という取り組みが行われている。精神疾患や生活上の困りごとを抱える人たちが自ら独自の“病名”をつけ、症状や生きづらさの意味を一緒に考え、解消法を語り合い、病気を抱えながらも豊かに生きる方法を探っていく。画期的な活動としてNHKなど多数のメディアが取り上げ、海外からも注目を集めている。この『べてる』の関連グループで、東京の拠点のひとつが前述した『べてぶくろ』だ。’10年に複数のNPOなどが関わる形で活動が始まり、参加者が自主的に運営している。実質的責任者は向谷地宣明さん。『べてる』の理事、向谷地生良さんの長男だ。「私が『べてぶくろ』とつながったのは、うつでつらい時期でした。元彼がDV男で(DV被害の影響を)引きずっていたんです。そんなときに『べてぶくろ』が東京に設立され、行くことができてうれしかったです」(田中さん)田中さんは『べてぶくろ』の事務所に足を運び、実質的責任者である宣明さんと交流を重ねた。’12年10月から’13年1月まで、グループホームの世話人を務めるなど有給スタッフとして働いている。その後は介護ヘルパーの仕事をしながらブログ更新などの広報業務のほか、ネットショップの管理、商品管理、食事会や映画会などの企画運営を担ってきた。’15年8月には、空室だった『べてぶくろ』の事務所2階へ転居。事実上の中心メンバーだった。■セカンドレイプを「大目に見て」事件は、田中さんが事務所2階へ引っ越して1か月後に起きた。『べてぶくろ』の宣明さんに話したが理解されず、『べてる』の理事・生良さんにも電話で相談している。「生良さんには“(性被害について話すことをとがめたスタッフの)高橋は前途のある若者だから、大目に見てあげて”と言われました」性暴力被害者への支援活動を行う『レイプクライシス・ネットワーク』の岡田実穂代表は「まず被害の訴えがあった時点できちんと話を聞くべきです。被害を初めて打ち明けたときの対応のよしあしは、多くのサバイバー(性暴力被害を生き延びた人々)にとって、その後に大きな影響を及ぼします」と指摘する。2次被害をもたらした高橋さんとの接触を避けるため、田中さんは『べてぶくろ』の事務所2階にあった住まいから引っ越したいと考えた。「宣明さんは、2次被害への賠償金名目で引っ越し代を支払うのを嫌がっていました。私は引っ越しできれば何でもよかったのですが、話し合いをするうち、宣明さんからこの件の連絡は途絶えました」’16年8月ごろ、田中さんは結局、『べてぶくろ』の事務所2階から自費で退去した。「引っ越して半年後、イベントに出向いて問いただすと、宣明さんに“高橋のことは加害者だとは思っていない”“時間がたってしまったのでしかたがない”などと言われました」のちに田中さんは、’16年当時に行われていた『べてぶくろ』の運営ミーティングの記録メモを入手している。それによると、高橋さんが田中さんへの対応に困っていることが議題にあがる一方、事件や2次被害の問題については一切触れていなかった。「性暴力が身近な場所で起きると、周囲は被害を受けた当事者へ対応するよりも、自己保身に走り、何もなかったように振る舞ってしまうことがあります。性被害にどう対応すればいいかスタッフが判断できないなら、団体として話を聞く場を設けるなど“重要な出来事”ととらえ、対応すべきでした」(前出の岡田さん)今年に入ってからも田中さんは自ら弁護士に相談し、警察にも出向いた。現在、性暴力の加害者である鈴木氏、2次被害を及ぼした『べてぶくろ』の双方に向けて、法的対応を検討中だ。『べてぶくろ』での2次被害について、これまでに田中さんは、当事者研究に関心を寄せる研究者や社会活動家らに手紙などで相談してきた。しかし、返事はほとんどなく、問題だと認識した人は少数で、ますます孤立感を深めた。「そんななかで私を支えてくれたのは、知り合った、性暴力被害を受けた人たち。その出会いに助けられました」一連の被害について、田中さんは’20年5月、文章などを投稿できるウェブサービス「note」に告発記事を書いた。トラウマとなった出来事を思い返すのは苦しかったが、うつに陥りながらも、ようやく整理ができたと話す。「精神的な調子にも波があり、時間がかかりました。早く忘れて楽になりたいという気持ちもありましたが、何が起きたのか広めて知ってもらわないと、また繰り返し起きてしまう。私のような被害者を出したくない──、その一心でした」(田中さん)一方、『べてぶくろ』では、田中さんが「どうして怒っているのか」に注目した話し合いが行われてきた。参加者のひとり、土谷隆司さん(30代=仮名)はこう話す。「話し合いに参加していたころは、性暴力被害の重要性に気づけなかったんです。田中さんさえ許せば、『べてぶくろ』がよくなるんだと思っていました」実は土谷さんも、『べてぶくろ』と関連のある団体で働いていたとき、残業代が支払われなかった問題を「note」で告発している。「長時間労働で(べてぶくろ側と)対立したとき、“どうして怒っているの?”と言われ違和感を持ちました。田中さんがされたことと同じだと思っています」(土谷さん)田中さんや土谷さんの告発に対し、当事者研究に関わる研究者、団体らによる『当事者研究ネットワーク』は6月10日、声明を発表した。第三者委員会を設置し《必要性が認められた場合には、組織変革を通じた修復を目指す仕組みの構築》を行うという。この声明には、当事者研究を専門とする東京大学先端科学技術研究センター准教授・熊谷晋一郎さんのほか、『べてる』の生良さん、『べてぶくろ』の宣明さんも名を連ねている。熊谷さんは、田中さんが被害を相談したときに返信があった関係者のひとりだ。田中さんは『べてぶくろ』での2次被害について《どのように受け止めたらよいかわからず、本当に困っています》などと、フェイスブックで熊谷さんへ意見を求めたが、2次被害への対処や謝罪、検証に結びつかなかった。熊谷さんは、週刊女性の取材にこう回答した。「田中さんの意向を“被害者支援ではなく加害者への再犯防止教育”と解釈し、1年半強にわたり、(協力関係にある)『ダルク女性ハウス』のみなさんのご指導を仰ぎつつ、当事者研究コミュニティーのなかで女性への暴力について、その防止と急性期対応、中長期的支援について共有する取り組みをしてきました。その間、田中さんが不安な気持ちで待っておられたということに認識がいたらなかったのは、私の落ち度です」田中さんが相談をした当時、熊谷さんは、被害の具体的内容を把握しなかった。「被害に遭った時点で(べてぶくろの)スタッフが報告を過小評価せず、被害者側に寄り添って本人の意思決定支援をしつつ、可能な限り迅速に司法手続きを進めるべきだったと私も思います。今から思えば、私も踏み込んで確認すべきでした」(熊谷さん)声明には、当事者である『べてぶくろ』『べてる』の名前があるにもかかわらず、被害者の田中さんに意見を尋ねることなく発表された。こうした経緯についても、熊谷さんは謝罪している。一方、『べてぶくろ』では、実質的責任者の宣明さんが6月21日、ホームページで見解を発表。2次被害を生み出したことを認め、《あらためてお詫びをさせていただく準備をしています》とある。しかし、週刊女性には「現時点で外部の取材に答えることは控えさせていただく」と回答した。前出・岡田さんは「被害者と話ができる状況だったにもかかわらず、意向を確認しないで声明を発表したり、第三者委員会を設置したりするのは、被害者には恐怖です。暴力でしかない」と批判する。7月末時点で、『べてぶくろ』や関連団体から田中さんへの聞き取りはまだない。事件の検証、2次被害に対する謝罪もなされていない。「もし被害を受けたときに、『べてぶくろ』が一緒になって怒ってくれていたら、私はこんなに苦しむことはなかったと思います」(田中さん)その痛切な訴えに、今こそ真摯に向き合うべきだろう。(取材・文/渋井哲也)しぶい・てつや◎フリーライター。栃木県出身。自殺やいじめ、虐待など、生きづらさをめぐる問題を中心に執筆、東日本大震災の被災地でも取材を重ねている。『学校が子どもを殺すとき』(論創社)ほか著書多数
2020年08月08日子供を育てながら、子育てや日常生活についての漫画を描いている、まぼ(@yoitan_diary)さん。1児の母親になったまぼさんは、自身が高校生だった頃に体験した恐ろしい出来事について振り返りました。恐怖を味わった後、かけてほしかった言葉は…?子どもの「怖い思い」と、親の声かけについて(3/3) pic.twitter.com/qbQiwpDNwu — まぼ (@yoitan_diary) July 29, 2020 母親に悪気はなかったということは理解しながらも、あの時かけてほしかった言葉は「怖かったね」というひと言でした。自身の体験を踏まえて、我が子が危険な目に遭った時には寄り添うような言葉をかけてあげようと思ったそうです。【ネットの声】・性被害に遭い、周囲の人に「あなたに非はなかったのか」と問われ、涙が止まりませんでした。でも、この話を読んで救われた気持ちになりました。・私も怖い目にあった時、周囲の人に同じような言葉をかけられショックでした。周囲の人が被害に遭った時には「怖かったね」と声をかけてあげられるようになりたいです。・加害者が100%悪いのにね。どうして被害者にも非があるようないい方をしてしまう人がいるのかな。性被害に遭った時、周囲に責められたことで、その後被害に遭ってもなかなかいい出せなくなってしまったという人もたくさんいました。性被害を受けた人は悪くありません。悪いのは加害者です。そのことを念頭に、まずは被害者の傷ついた心に寄り添ってあげたいものですね。まぼさんはこのほかにも、さまざまな漫画をInstagramにアップしています。気になった人は、ぜひチェックしてみてください。まぼさんのInstagram[文・構成/grape編集部]
2020年07月30日お店にとって、厄介なクレーム問題。受けているクレームが、まっとうなのか、ブラックなのかーー。いま、こうした事情につけこむ詐欺も横行しています。消費者意識の高まりのなかで、クレーム対応を誤れればSNSに書き込まれ、風評被害も受けかねず、対応に苦慮するお店が増えています。トラブルに遭わないためにはどうしたらいいのか。詐欺・悪徳商法に詳しいジャーナリスト・多田文明さんに聞きました。※写真はイメージですここ最近では、クレームと見せかけて金銭をだまし取るといったブラックなケースが多々、見られます。今年、カップルで飲食店を訪れ、鞄や服が「濡れた!汚れた!」と言いがかりをつけて、クーリング代として数千円~数万円をだまし取っていたとして、中年の男女が逮捕されました。5年ほど前から全国各地を行脚しながら、同様の手口を繰り返していたといいます。このほかにも、お店に「ケーキにプラスチックが入っていて、子どもがケガをした」と嘘の電話をかけて、6000円をだまし取った夫婦が逮捕されたケースもありました。■グレークレーマーから“ブラック化”豹変するケースも実際のところ、このようなブラックなクレームを受けて、お金を払って被害に遭ったところもあれば、要求を毅然と断り撃退したお店もあります。そこには、どんな違いがあるのでしょうか。実務経験者が漫画で解説している『グレークレームを“ありがとう!”に変える対応術』(日本経済新聞出版)のなかで、暴力的で過剰な要求をする「ブラック」とまではいえないけれど、善良な人が行う「グレー」なクレームが増えてきているといいます。しかも、やっかいなことに、クレーム対応を誤れば、お客がグレーから一気にブラッククレーマーに変容してしまう可能性も。また、クレームをする人の性格を「思い込み・勘違いから主張をするタイプ」「自分への便宜を受け入れてもらうために威圧的な言動をする攻撃型」「ストレスを発散するために、相手へのクレームを行う」などに分け、それぞれタイプ別に対応方法を紹介しています。このように相手のタイプを知り、それに合わせた形の対応を知っておくと、いざクレームが発生したときに、余裕を持った対応ができます。これは詐欺の現場でも通用することです。私はこれまで詐欺の実態を取材するためにさまざまな場所へ潜入してきましたが、そこでいろいろなタイプの人から勧誘を受けました。基本的に勧誘の手口をすべて聞き出したうえで最後に断るわけですが、相手が思い込みの激しい感情の起伏がある人だった場合、いざ断ろうとすると「あなたは、さっきまでいい話だと言って聞いたのに、なぜ断るんだ!」と激高してきて、口論になります。経験上、こうならないためにも、このタイプの人には安易に「いい話ですね」と頷かず、話を聞くようにしています。「ふ~ん」「はあ」と一歩引いた形で頷くことで、相手も「この契約に脈なしかな?」と思いながら話すので、最後に断ってもあまり感情的な論争にはなりません。このように、相手の性格を読み解いたうえで対応することはとても大事なのです。■基本は「三現主義」先ほど、お金を払ってしまう店とそうでないところがあると話しましたが、その違いは、事前にクレーム客への対応基準を考えているか否かが大きいといえます。店側の対応基準(ポリシー)を明確にしておき、場当たり的な形でのクレーム対応はせず、「企業として『できること・できないこと』」を事前に決めておく(同書)ということは、とても重要なのです。たとえば、コロナの影響で、いまテイクアウトをするお客さんは多いかと思います。不手際があって「トッピングなどの一部の商品が入っていなかった」場合、客側から「今すぐに、もうひとつ、商品を持ってこい」と言われるかもしれません。そのとき、「はい、わかりました!」と即座に答えて、お客の要求どおりにすぐ商品を持っていかず、事前にお店側で決めていたルールにのっとった対応をします。「ご足労ですが、再度、お店にレシートと商品をご持参いただき、確認させてください」このようにクレーム対応として大事なことは、相手の話を一方的に聞くだけでなく、「どのような不具合があるのか、現物を確認できない状態では、申し出には対応しない」ということ。「現場」で「現物」を「現実」に基づいて判断する「三現主義」を基本とします(同書)。もちろん、相手のクレーム内容の状況によっては、対応ポリシーにのっとって、その後に配達という手段も考えられます。昨今は、「SNSに書き込むよ」とさらしをちらつかせて、脅すケースもありますが、クレームが受け入れられないものであれば、対応ポリシーに照らして合わせて毅然とした態度で接します。過剰要求には答える必要はなく、場合によっては、脅迫や業務妨害などの法的な対応も可能となることも知っておくとよいでしょう。特に、この過剰要求には答えない。これがクレーム詐欺の被害に遭わないために大事なことなのです。詐欺を行う者たちも、お店側がどういう対応をしているのか見て、要求を釣り上げてきます。もしクレームの対応基準があり、毅然とした態度を取られて難しいと思えば、引きさがりますし、逆に対応に隙ありとみられてしまえば、そこにつけ入れられて、だまされてしまうことになるのです。おそらく話を受けた時点では、ブラックとは言い切れないグレークレームの状況であるでしょうから、それに対する対処をしっかりとすることで、詐欺も防げるのです。多田文明<ただ・ふみあき>1965年生まれ。詐欺・悪徳商法に詳しいジャーナリスト。ルポライターとしても活躍。キャッチセールスの勧誘先など、これまで100箇所以上を潜入取材。それらの実体験を綴った著書『ついていったらこうなった』はベストセラーとなり、のちにフジテレビで番組化。マインドコントロールなど詐欺の手法にも詳しい。そのほか『だまされた! 「だましのプロ」 の心理戦術を見抜く本』など多くの本を出版、テレビやラジオ、講演会などへの出演も。
2020年07月06日イラストレーターの山口カエ(@yamakae)さんが描いた、ある妖怪に大きな反響が上がっています。不思議な力を持っていたり、奇妙な現象を起こしたりする妖怪。一つ目小僧や、ろくろ首など昔から語り継がれており、室町時代の『百鬼夜行絵巻』には数多くの妖怪の姿が描かれています。現代に起きる不思議な現象も、実はまだ語り継がれていないある妖怪の仕業なのかもしれません。朝、目覚まし時計が鳴ると現れるのが…。こういう妖怪もいる pic.twitter.com/xWFmCsJgrw — 山口カエ (@yamakae) June 26, 2020 アラームを消して二度寝へと誘導する悪質な妖怪!寝ぼけて姿を見ていないだけで、実はこの妖怪がアラームを消していたのかもしれません…。どうやらこの妖怪による被害者は多数いるようです。・家に住みついていて困っているんです。・毎日うちに出てます。起きられないのはこの妖怪のせいだったのか…。・お化けは信じないけどこれは信じます!・月曜日はいつもこの妖怪にやられている。大切な試験や、遅刻できない会議などの時は、どうにかこの妖怪が出ないように願いたいですね![文・構成/grape編集部]
2020年06月27日事実無根の風評被害を書かれている。遺憾の意を表したい。そんなメッセージとともに、1枚の写真をTwitterに投稿した、こばるん(@428sk1_guardian)さん。一体投稿者さんが受けた風評被害とはなんなのか…それが、こちらです。妹の漢字練習の例文に事実無根の風評被害を書かれている 遺憾の意を評したい pic.twitter.com/HpgJtZGV9p — こばるん@東こばると (@428sk1_guardian) June 24, 2020 兄の成績が悪すぎて、留年した。漢字の『留』を使った例文に、兄の留年という事実無根のネタをチョイスした投稿者さんの妹。先生の「つらい例文ですね…」という赤字が、より一層悲しみをあおります!【ネットの声】・「あまりにも」を入れる、妹の気持ちたるや。・予言の書では…?・どうしてそれを選んだんだ!コメントにもあるように、妹さんが例文として書いた「兄が留年」が実現しないことを願うばかりです…![文・構成/grape編集部]
2020年06月25日写真はイメージです新型コロナウイルス感染症の陽性者が24日、東京都で55人にのぼった。東京で50人を超えたのは5月5日以来のことだ。その無症状や軽症の人がホテルなどで療養するのが本格的に始まったのは4月末。埼玉県で自宅療養中の男性が死亡し、リスクが大きく問題視されて厚生労働省が4月23日、宿泊施設での療養を第一にする方針に転換してからだ。東京都はその前、4月7日から宿泊療養を始めており、これまで都内5つのホテルが患者を受け入れてきた。すでに一部では受け入れが終了しており、8月からの新たな受け入れ先のホテルの募集がはじまるところだという。■調べないと出てこない数字に違和感しかし、ホテル療養とは、どこでどんなふうに行われているのか?見えてこない。調べてみると、東京都ではこれまで5つのホテルが受け入れてきたが、厚生労働省の発表(新型コロナウイルス感染症患者の療養状況、病床数等に関する調査結果)では6月17日時点で、都内で2865室が用意され、64人が利用している。もちろん感染者総数の増減でその数は変わり、4月27日時点では1558室が用意され、193人が利用していたし、6月17日の数字も前週よりは増えている。今後、第2波、第3波に襲われたり、PCR検査数が増えて無症状陽性者が増えた場合には、再びホテル利用者が増える可能性もある。ちなみにコロナ感染症での入院用のベッド数は、東京都で6月17日時点で3,300床が用意され、236名が入院してる。重症者用ベッドは400床があり、22名が入院中だ。こうした数字、厚労省のサイトで発表しても、東京都は積極的に公表していない。こういう数字こそ、私たちが知りたいことなのに、どうしてもっと大きく伝えてくれないんだろうか。そもそもホテル療養について、知り合いの医師に尋ねても「東京都はかん口令を敷いている」ようで、ほとんど情報が入ってこなかった。一体、何のために?誰もが感染の恐れがあり、ホテル利用になる可能性もあるのに、どんなふうに、どこが運営しているのかもわからず、不安がふくらむばかりだ。そこで、都内で療養者を受け入れた各ホテルに内情を聞いてみるも、「行政にホテル1棟そのままお貸ししていて詳しいことはお答えできません」(東横INN東京駅新大橋前を提供している東横イン広報部)とか、「プレスリリースをご覧になってください」(イーストタワー品川プリンスホテルを提供する(株)プリンスホテル)と、宿泊を受け入れていることは教えてくれても、運営についてはうかがい知ることができなかった。■スタッフからの不安や不満はないそんな中、インタビューに答えてくれたのが『the b 八王子』を1棟そのまま提供するISHIN HOTELS GROUPのオペレーション本部マネージングディレクターの八木貴博さんだ。こちらはホテル療養が始まる前、八王子市より、「市と地元医師会で協力するので考えてもらえないか」と打診を受けて療養者の受け入れを決めたそうで、快くインタビューに応じてくれた。「社会への貢献、社会からの要請として大切な役割だと捉えて手を挙げました。一方で、ホテル利用者が激減して苦しい状況のなか、従業員の働き場を確保するという意味で応えたという面もあります。初めての経験であることに加えて、都内で感染が拡がるスピードへの対応もあり、いざ受け入れが決まってから、実際に軽症者が入所するまでは急ピッチで進める必要があったことは大変でした。なぜならば、the b 八王子にはテナント様がいたり、事務所貸しもしていますし、飲食店もあります。そうしたところへの説明や、さらに大切な周辺の住民のみなさまへの説明など時間がかかりました。飲食店様などは、全店お休みしていただいています。また本件を進めるにあたり、スタッフの安全確保を最重要視し、決定前にスタッフが担う業務内容や安全面の確認をいたしました。そして決定後は、東京都の指示に従い、ホテル内を汚染ゾーンと衛生ゾーンに区分けしたり、業務フローを整える事前の研修など、感染防止策を徹底して講じていきました」ほかのホテルではどこも「運営には一切、携わっていない」と言っていたが、こちらは1棟そのまま貸し出すだけでなく、ホテルスタッフも勤務している。「スタッフに概要を説明し、そのままここで働くか、休むか、ほかのグループ・ホテルで働くか希望を取り、普段の約半分のスタッフが今も働いています。現在の予定では7月中旬まで療養者の方が宿泊し、8月1日から一般営業に戻ります。期限が区切られていることで、スタッフも緊張を途切れさすことなく働くことが出来ていると思います。これまで特に不満や不安は聞かれません」主な業務を尋ねたところ、「療養者さんに朝昼晩、1日3回のお弁当の配布ですとか、部屋から出たゴミを持って来てもらい、それをまとめるなどです。あとは館内放送のお知らせ。また看護師さんと事務局の担当者は24時間常在していますので、その部屋の清掃もあります。さらに事務などの内勤もあります」とのこと。ゴミの片付けといっても感染性廃棄物の処理になる。長袖ガウンやマスク、ゴーグルなどの着用が必要になり、感染最前線だ。また療養者への差し入れを受け取り、あらかじめ用意した「差し入れコーナー」に置いておくと、療養者本人が取りに来ることができるようにしているそう。ちなみに医師は昼間のみ常在していて、療養者に何かあった場合は館内電話で連絡をする。■リネン類はすべて焼却処分しかし、療養者はホテルでは基本、部屋から出ることはできない。『the b八王子』の個室に窓はあるが、「近隣の住民のみなさまもいらっしゃるので……」ということで、窓を大きく開けて過ごすことはできないという。ホテルの個室で24時間、最低でも2週間を過ごすのは中々にハードだが、仕方ない。さらに、「タオルやアメニティーはご自身でお持ち込みされたり、ホテルからも提供いたしますが、その間シーツなどのリネン類は交換しません。当ホテルでは退所されるときにリネン類はすべて焼却処分することになりました」というから、ホテルならではのパリッとしたシーツを毎日味わうことも難しい。お湯を沸かすポットなど部屋の備品はそのまま使うことができるが、自分の下着などは部屋で手洗いして室内に干すしかない。東京都のサイトには体温計やタオル、パジャマなどは持参するよう書いてあるが、パジャマも手洗いしなきゃいけないのか?どうも快適な療養生活というふうにはいかないようだ。ちなみに『the b 八王子』では宿泊費やお弁当代だけでなく、アメニティ・グッズなども無料で提供している。さて、『the b 八王子』が療養者向けに提供されるのは7月中旬まで。その後は東京都から請け負った業者によって館内一斉の消毒が行われるという。「8月1日から一般営業に戻りますが、果たして風評被害のようなものがおこるかどうか読めないですね。この状況の中、最前線で感染防止策を学んで実践してきたので、その軽症者受け入れをしたホテルである学びを今後のオペレーションに実際に生かし、安心安全な滞在が出来るということを、より実践的に、より具体的にお客さまに伝えていきたいと思っています」大変な役目を担ってくれたホテルには感謝しかないが、第2波がこの秋にも来ることも予想される中、ホテル療養に関して東京都や厚労省は情報をもっと公開してほしいところだ。誰もが利用の可能性があるホテルが、どういう場所かわからないまま、体調が不安定の中、2週間の滞在を決めるのは難しい。また、療養者がホテル個室に閉じこもったまま不自由な生活を送らなければならない今の状態も、改善を望みたい。<取材・文/和田靜香>
2020年06月24日エアコンなどを取り扱う総合住宅設備メーカーの株式会社コロナが2020年6月13日に、本社のある新潟県の新聞に出した広告が話題です。株式会社コロナは、新型コロナウイルス感染症の影響で、社名に『コロナ』が入っているとして風評被害を受けているといいます。社長の小林一芳さんは、「社員の家族やお子さんが学校やメディアで何気なく耳にする言葉に心を痛め、落ち込むようなことがあったと耳に入りました」とコメント。そこで、小林社長は「人々のために働く両親に誇りを持ってほしい」などという想いからこのような新聞広告を掲載しました。コロナで働く家族を持つ、キミへまだまだ、世界中が、新型コロナウイルスで、大変なことになっているね。外で遊べなくなったり、マスクをしなきゃいけなかったり、つらいこともたくさんあると思います。そんな中でも、私たちコロナは、暮らしを豊かにする『次の快適』を作ろうと、今日も、頑張っています。コロナで働いてくれている、キミのお父さんやお母さん、おじいちゃん、おばあちゃん、おじさん、おばさん、お兄さん、お姉さんも、一生懸命です。みんな、自慢の社員です。家にいる時のイメージとは、ちょっと違うかもしれないけど。もし、家族が、コロナで働いているということで、キミにつらいことがあったり、何か嫌な思いをしていたりしたら、本当にごめんなさい。家族も、キミも、何にも悪くないから。私たちは、コロナという名前に、自分たちの仕事に、誇りを持っています。キミの自慢の家族は、コロナの自慢の社員です。株式会社コロナの社長 より社員を大切にする、社長の想いが伝わってくるメッセージ。新聞広告を見た人たちからは、さまざまな声がネットに上がっていました。・社名が『コロナ』だけで批判する人がいるのですね。謝らなくていいのに…。・いい広告。ストーブも、エアコンもコロナの製品を愛用しています。・心まで温めてくれる会社ですね。新潟だけじゃなく全国の人に見てもらいたい。・本当に泣けてくる。生活を支えてくれていて感謝しかありません。社長の想いは、きっと従業員やその家族だけでなく多くの人の心に届いたことでしょう。[文・構成/grape編集部]
2020年06月13日飲食業や観光業の窮状、あるいは医療関係者の奮闘はあらゆる媒体で日夜報じられているが、それに比して、見落とされがちなのが介護事業者だ。いま、現場は非常に厳しい闘いを強いられている。「おそらく4月初旬の入所者が感染されていたのだと思います。4月22日ごろから10人の入所者が発熱し、PCR検査をしたところ、9人が陽性反応。残念ながら、最初に感染した入居者は亡くなってしまいました」そう話すのは、特別養護老人ホーム「北砂ホーム」(東京都)の回診担当医をつとめる「あそか病院」の白石廣照さんだ。北砂ホームの対応は早かった。提携する医療法人の協力を得て、4月27日には、残り入居者と職員にPCR検査を実施する。入居者81人中21人、職員18人中6人が陽性という結果。クラスターが発生したことが判明する。「しかし、保健所に相談しても、『受け入れ先の病院がない』という回答でした。感染症指定病院ではないうちの病院で、症状が重い患者を受け入れるしかありませんでした」職員から感染者が出た北砂ホームは、介護崩壊の危機に陥った。「陰性だった職員も、念のために2週間の出勤停止にする必要がある。入居者をケアするスタッフがいなくなってしまったんです」3フロアに117床ある北砂ホーム。2階には経過観察が必要な症状の軽いPCR陽性者に入居してもらい、3階を休棟にして、陰性者は4階に入居することになった。同じグループに所属する他施設から職員を派遣してもらったが……。「それでも、人員はギリギリ。一時は、日中は約30人の入居者を3人の介護士で、夜はたった1人でケアしないといけませんでした。それも、防護服とマスク、ゴーグル着用の完全防備姿で。まるでサウナスーツを着て介護するような過酷な状況だったんです」経過観察中の入居者の呼吸状態が、悪化するケースもあった。「多いときで1日3人。ホームから系列の病院に救急搬送するのですが、消防署から『よほど重篤でない限り、救急車を使わないでくれ』と。感染者を一般搬送したら、消毒に6〜7時間かかるので、その間、使えなくなるからという理由でした」北砂ホームの感染者は、5月14日時点で合計51人(特養40人、ショートステイ4人、職員7人)。ほとんどが初期に出た患者で、感染拡大は最小限に抑えられた。「母体グループが大きかったのは助かった」と白石さんは振り返る。北砂ホームとあそか病院が所属するのは伯鳳会グループ。傘下には多数の病院や医療施設がある。「規模が小さい多くの施設では、介護崩壊が起きていたはず。それを表に出せず、新型肺炎で亡くなっても、死因を老衰ということにして、内々に処理している可能性を懸念しています。実際に風評被害がありますからね。北砂ホームでも職員のお子さんが保育園の利用を断られたり、近隣住民からのクレーム電話もあったりしました」感染者を出した施設の実態をある介護関係者はこう語る。「感染が起きれば嫌がらせの電話がかかってきたり、感染を恐れた職員がボイコットをするケースも聞きました。風評被害は数年単位で続く可能性があるので、地域で最初のクラスター発生場所にだけはなりたくないと、皆さん考えています」今回のコロナ禍によって、難しい選択を迫られた介護施設もある。「4月上旬、うちの施設への入居が決まっていた方が、新型コロナの疑いでPCR検査を受けていたことがわかりました。受け入れていいのかどうか、相当悩みました」そう語るのは、有料老人ホーム「ホームピア」(東京都)代表の佐藤明子さんだ。「入居者は18人。がん闘病中や、人工透析が必要な方が多いので、クラスターが発生したら多くの死者が出るかもしれない。風評被害で入居者もスタッフも集まらなくなったら、どうしたらいいのか」検査結果は陰性だったが、偽陰性の不安はぬぐいきれない。「でも、行き場のない入居者さんを拒否することはできません。ビニール袋を何袋も買ってきて、お手製の防護服を何十着も作り、その方の対応にあたりました。薄氷を踏む思い。恐怖で眠れない日がありましたが、幸いにも現在のところ感染者は出ていません」高齢者は抵抗力が弱いために、新型コロナウイルスで重症化するリスクが高い。そんな高齢者が集団で生活する介護施設でクラスターが起きると、甚大な被害につながる恐れがある。WHOによると、新型コロナウイルスによる欧州の死者の半数近くが介護施設の入居者だという。米国では、5月21日時点で、介護施設での死者数は約3万5,000人で、米国全体の死者数のおよそ4割を占めている。「女性自身」2020年6月16日号 掲載
2020年06月10日飲食業や観光業の窮状、あるいは医療関係者の奮闘はあらゆる媒体で日夜報じられているが、それに比して、見落とされがちなのが介護事業者だ。いま、現場は非常に厳しい闘いを強いられている。「3月7日に、最初の利用者の感染が判明してから、施設内で32人(利用者25人・職員7人)に感染が広がり、約1カ月、デイケアをストップしました。そのために、この部門の収入は10分の1になってしまいました」苦しい事情を明かすのは、通所リハビリ施設「グリーンアルス伊丹」(兵庫県)の事務局長・塩田眞一郎さんだ。「当初から通所される際には検温や症状チェックを行っていたのですが、“無症状”の方が感染されていたため、防ぎきることができませんでした」3月7日、1人目の感染者が判明した直後から、すべてのサービスを休止した。「さらに2人の陽性が判明したので、保健所の指示で、3月12日からデイケア利用者150人とスタッフ26人、すべてにPCR検査を行うことになりました。保健所の判断は早かったんですが、大人数を一度に検体採取する体制は整っておらず、当施設の常勤医に依頼することに」苦労したのは送迎だ。ほとんどの利用者が歩けなかった。「感染している可能性を考えて、個別の送迎が必要でした。送迎車にビニールシートを貼って、送迎が終わるごとに消毒する。この工程を合計100回以上繰り返しました」利用者やその家族のため、一刻も早く検査結果を明らかにしたい。そんな思いから、検査を急いだ。当初は手間取ったものの、1日に取れる検体数はだんだん増えていった。その矢先、保健所からこんな要請がーー。『たくさん陽性者が出ると入院先がなくなるので、検査は1日15人までにしてほしい』塩田さんは耳を疑った。だが、保健所の要請は拒めない。要請に従い少しずつ検査を進めると、保健所は「今日は陽性者2人」「今日は1人」と、さみだれ式に結果を発表した。「すると、すでに業務はストップしていて、感染が広がることはないのに、『あの施設は、いまだに感染者を出し続けているのか』という印象を与えてしまったのです」PCR検査がすべて終了したのは3月24日。利用者からは、「まだ再開しないのか」という声が多数届いていた。「いちばん多かったのは、『入浴サービスを再開してほしい』というものです。自宅では入浴できない利用者の方も多くいるんです」この時点で、3月30日を目標に、入浴などの一部サービスに限定した業務の再開を目指したが……。「厚労省の専門家の方が『あと2週間、再開を延ばしましょう』というんです。理由を聞いたら『社会的インパクトです』と……」科学的な根拠のない話だが、この要請にも従わざるをえなかった。結局、業務を再開できたのは4月9日。休業から1カ月後だった。「このときには、再開の遅れと風評被害によって、施設への不安が増幅してしまっていました」ちなみ、グリーンアルス伊丹は、厚労省のクラスター班や保健所から初期対応を評価されている。“長らく感染者を出し続けた”という風評は続いているが、全員で知恵を絞って前に進んでいる。訪問介護の現場でも混乱は広がっている。障がい者の介護に特化した訪問介護「でぃぐにてぃ」(東京都)代表の吉田真一さんはこう語る。「職員はだいぶ疲弊しています。事務所は以前のような明るさがなくて……。昔はケアに出かけるとき、元気に『行ってきます!』とあいさつしていたのに、いまはぐったりした様子なんです。感染リスクと隣り合わせであるというストレスのためですね」職員の精神的負担は大きい。「4月は毎週のように、2〜3件は発熱のある利用者さんがいました。微熱状態が続いた利用者さんに肺炎症状が出ると、濃厚接触した職員は休まざるをえません」施設から感染者は出なかったが、利用控えは深刻で、4月は15〜20%、5月は25%の減収。このままの状態が続くと、半年後には倒産する計算になるという。「利用者さんからの『こんなときに来てくれてありがとう』『つかれたでしょう。ちょっとお茶でも飲んでいって』という言葉を励みに、なんとか頑張っています」訪問介護事業を行う「ケアネットワーク」(東京都)代表の関口和幸さんもこう話す。「700万円あった1カ月の収入が、4月は200万円に。それでもうちはマシなほうです。それなのに、政府は介護従事者には危険手当などをつけません。看護師でさえ、1日にわずか300円程度ですから、あまりにもばかにしています」コロナ禍によって、表面化した経営基盤の脆弱さをみて、介護業界の行く末に、不安を抱かずにはいられないという。「ヘルパーなど、介護資格を取得するにはお金がかかるうえ、賃金は安い。安定して働ける制度を国が構築しないと、人材が激減し、適切な介護サービスを受けられない人が続出するでしょう」通所介護や訪問介護が止まることで、利用者に与える影響も懸念されている。通所介護や特別養護老人ホームなどを展開する「くだまつ平成会」(山口県)の理事長・岩本昌樹さんが解説する。「すぐに利用者の方の心身に影響があらわれます。やはり家にばかりいたら、刺激がないので落ち着きがなくなる。認知症の方は、現在の状況が理解できず、『なぜ、天気もいいし体調もいいのに(デイサービスに)行けないんだ』と家族を困らせることもあるそうです。またリハビリを1カ月もおろそかにすると、普通に歩いていた人が、立ち上がるのもやっとという状態になるケースも多いんです」「女性自身」2020年6月16日号 掲載
2020年06月10日どうもあかりです。「結婚に踏み切った理由は?」・・・この質問、独身の人たちは既婚者に対して聞きたくなりますよね!しかし、既婚者男子にこれを聞くと、たいてい期待とは裏腹に、「いやぁ、具体的にこれといった理由があるわけじゃなくて、というよりもむしろ、別れる(結婚しない)理由がなくなったからかなぁ」みたいな煮え切らない答えが返ってくることがしばしばです。たしかに「別れる理由がなかった」なんてあんまり前向きには聞こえませんが、私はこれはすごくリアルで、本質をついた一言だと思うんですよね。というのがなぜなのか、分かりやすく説明していきます!■■「付き合う」と「結婚」は似てるけど違う思えば「付き合いたい」と思うかどうかというのは、単純に「好きかどうか」「一緒にデートしたいかどうか」という意味にも言い換えられます。だけど「結婚するかどうか」というのは、「好き」というのは大前提で、普段の生活やデートなどの交際全体を通じて、「この人と一緒に歩いていくことをやめたいかどうか」という決断をすること。すでに付き合っているんだから、何もしなければ二人はそのまま一緒に歩き続けることになる。(もちろん「一生結婚しない」みたいな人もいますが)。だから、放っておいても結婚に至るプロセスを、自分の手で中止するだけの理由があるかどうか、といういわば「消去法」的な思考が、男子にとって「結婚するかどうかを考える」ということなんです。このことを踏まえて今日は、男子が交際から結婚にシフトするかどうかの判断基準として重視しているポイントをご紹介します。■■「結婚は人生の墓場」になる?「結婚は人生の墓場」学のない私には、これが誰の放った言葉かわかりませんが、その言葉はほとんど全ての男子の頭の中に存在しているでしょう。「墓場なんてさすがに言い過ぎ・・・・・・」と、あまりの風評被害を嘆きたくもなりますが、このイメージを払拭するには、彼が具体的に心配していることをクリアにし、「俺の場合には幸い、『結婚が墓場』なんてことにはならなそうだな。ふう」と安心させるのがよさそうです。そして以下が、具体的に「墓場」を構成する主な要素です。・金銭的に大きく制限される(財布の紐を握られる)・友達と飲みに行けない・仕事を全力でできなくなる男子がお金、友達、仕事を大切にしているのって、けっこう当たり前のことですよね。だから、たしかにこれらを奪われることは死んだも同然、マジで「墓場」なのかもしれません。だけど幸い、現代は自由。例えば「子供は考えてない」という夫婦がいても、それに対して眉をひそめる人はグッと減りました。「本人たちの問題だから」と本気で理解を示してくれる人が大勢いる時代です。もしもあなたが今の彼と結婚したら、財布の紐も握るし、飲み会なんて行かせないし、仕事もセーブさせる。・・・そういうことを考えているのなら、「制限しないよ」なんて嘘を言って期待させるのはやめた方がいいです。そして、彼と「2人が理想とする生活」をするためにはどういうかたちがベストなのか話し合う必要があります。でも、もしもあなたが「二人でいられたら幸せだし、今みたいな自由な関係性の延長線上に結婚があればいいよね」と感じているのなら、どこかのタイミングでちゃんとそのことをはっきり伝えてあげてください。「私との結婚は墓場じゃないよ」と。それだけで、彼が「結婚を踏みとどまる理由」の大部分は消えていくはずです。■■ずっとかわいくいるための「努力」や「行動」はあるか?「墓場」とは別のものとして、男性にとって「たった一人の女性を選ぶ恐怖(勇気)」も(身も蓋もないですが)大きなハードルのひとつです。要するに、「彼女が歳をとって、かわいいとか、エロいとか、そういうことを思えなくなっても、もう後戻りできないもんな」と、そういうことを必ず思っているので、この不安をうまく解消してあげる必要があります。もっとも、人の年の取り方なんて人それぞれ。だけど、今の私たちにできることだってちゃんとあります。それは、日頃から、「いつでもかわいいと思ってもらえるような努力」を一生懸命に、地道にやることです。付き合っていれば、交際当初よりも、「かわいい」と思う回数が減ってしまうことは絶対です。それはあなたのせいではもちろんありませんし、彼がたとえ石原さとみと付き合ったって新垣結衣と付き合ったって同じことになる。それは彼だってわかっている。さすがに。だからこそ、たまにでいいから彼女がとびきりのおしゃれをして「おっ、久々にめっさかわいい」と感じたり、付き合っても油断せずにダイエットやお肌の管理を続けてくれたりするのかどうか、というところを実は気にしてる。「もう私のこと『好き』って一度言ったんだしさ、私のありのままをずっと、愛してよね」みたいには思ってないよね?とちょっと不安に思ってる。だから、「かわいくいようとする私」だけは一生死守してください。それだけで十分彼は安心してくれます。当然、「努力」までが私たちにできる最善の手だし、そして結局、「かわいく思われ続けたい」という彼女の気持ちこそが一番かわいくて、「まあ、きっと、これからもずっと一緒にいられるだろうな」と彼を思わせる一番のきっかけになるんです。(遣水あかり/ライター)(ハウコレ編集部)
2020年05月28日