Facebook下請けの動画管理者が突然死 ショッキングな映像見続け
でも彼は常に、解雇されることを恐れていたんです」と語る。この仕事に就く人は、Facebook社との14ページにも及ぶ秘密保持契約書にサインしなければならない。アトリーも社外で仕事内容を漏らせばクビになると考え、セラピーにも行くことができなかったのだろう。
アトリーがデスクで倒れたのは夜中のことだった。同僚が心肺蘇生を試みたが、オフィス内にAEDは備え付けられていなかった。オフィスが奥まったところにあったため、救急車が到着した頃にはすでにアトリーの顔色は青くなっていたという。同僚が心肺停止となる非常事態にも関わらず、顔も上げずに仕事をしている従業員もいたと語る人もいる。運ばれた先の病院でアトリーは死亡を宣告された。
あとには妻と二人の娘が遺された。
Cognizantの上層部は、管理職に就いている社員にアトリーの死を口外しないよう求めた。社員に感情的になって辞められては困るからだ。だが、このオフィスは、以前より劣悪な労働環境が問題となっていた。セクハラ、パワハラが横行し、トイレもひどく不潔で、今年3月まで働いていた女性は「あの建物すべてが本当に気持ち悪かった。あそこはアメリカの搾取工場ですよ」