最大1千万円も浮く!?親の免許返納+車を手放す金銭メリット
決め手になったのは、“返納することでこれだけお金が浮くよ”と話したことでした」
こう語るのは、東京都在住の男性Aさん(53)。
「父親に認知症の初期症状が見られた当初は“まだまだ運転には自信があるんだ!”と言って聞き入れてくれませんでした。そこで、車を処分した場合に浮かせることができる、年間維持費について説明したんです。コンパクトカーに乗っていた父親の場合、年間約60万円を維持費として支出していました。『車を手放せば毎年約60万円がそのままほかのことに使えるし、売れば約100万円で下取りもしてもらえる。今年だけで160万円を捻出できるんだ』と説明し、ついに父親は納得。車検代や駐車場代などの維持費は、それまで父親にとって“当たり前”の出費でしたから、お金が浮くことは盲点だったようです」
同じく、都内に住む40代の主婦Bさんも親に免許を返納させることで、浮いた維持費をためていると話す。「母親(75)は、週2回の通院に車を使うのみでしたが、都内はとにかく駐車場代が高く、軽自動車1台でも年間50万円以上かかってしまうんです。
『通院をタクシーに替えても、いま持っている車さえ手放してしまえば毎年15万円近くためられるよ』と話しました。