くらし情報『2025年に認知症患者は700万人に…懸念される自動車事故』

2025年に認知症患者は700万人に…懸念される自動車事故

これは、65歳以上の高齢者の5人に1人が認知症にかかっているという計算です」(武藤さん)

その理由として考えられるのは、生活習慣の変化による糖尿病患者の増加にあるという。

「糖尿病になると、認知症の原因疾患であるアルツハイマー病の発症リスクが2倍になるといわれています。また、アルツハイマー病の発症には、閉経にともなう女性ホルモンの減少が密接に関わっているともされています」(武藤さん)

【対策】

「治療はできませんが、予防はできるのがアルツハイマー病。まだ発症していなくても、刻一刻と脳の中は変化していくため、生活習慣病に注意しながら、適度な運動を長く続けることが大切です。また、習慣づけたいのが、地域交流や芸術鑑賞、日記つけなどの脳を活性化させるアクティビティ。パズルなど“知的レジャー”でもよいので、週2回以上を目標にしましょう」(武藤さん)

■認知症ドライバー1万3,000人、懸念される事故多発

現在でも頻発しているのが、高齢者ドライバーのブレーキとアクセルの踏み間違いによる交通事故だ。「現在、高速道路で逆走する運転手の約7割が65歳以上、そして4割に認知症の疑いがあるという調査結果もあります。

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