くらし情報『宇都宮殺人託児所事件 録音されていた“虐待通報放置”の自白』

2019年6月28日 11:00

宇都宮殺人託児所事件 録音されていた“虐待通報放置”の自白

市に対する地道な情報開示請求を続けた結果だった。驚いた2人はすぐさま保育課に抗議をしたという。

そのとき録音されたやり取りはこの今年7月の公判後に初めて開示される予定だったが、それに先んじて、本誌がその概要を公開する。

Aさん「たった30分だけの調査で終わりだと思っているんですか?」

保育課課長(以下課長)「この件については、その後の立入り(調査)などはしておりません」

Aさん「なぜ、しなかったのか?それは放置っていうんですよ。あなたが『徹底的に調査しろ』と、言ってくれていたら、うちの娘は死んでいない」

課長「(調査が)十分じゃなかったことはあるかもしれないですよ」

Aさん「(虐待通報があったのに30分程度の調査でその後)放置していたことについては責任者として、どう考えているのですか?」

課長「十分でなかったことは申し訳ないと思っていますよ」

Aさん夫妻が、施設に対する指導責任を怠ったとして宇都宮市に損害賠償を求める訴訟を起こしたのは、このやり取りから3カ月後の’15年1月のことだった。愛美利ちゃんが亡くなったあとの数年間、母・B子さんは睡眠障害で苦しんだという。

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